今週末に初開催されるインドGP決勝では、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使用できる区間が2ヶ所設定される。
DRSは、コース上での追い抜き増加を目的に、今年からF1へ導入されたシステム。リアウイングの角度を変えることで空気抵抗を減らすものだが、フリー走行と予選では自由に使用できる。しかし、追い抜き増加が導入の目的であることから、決勝では前のクルマから1秒以内に近づいた場合のみ、指定された区間だけで使用が許される。
インドGPの舞台となるブッダ・インターナショナル・サーキットには、長いストレートの終わりに低速のコーナーもあることから、比較的追い抜きの多いレースになることが予想されている。そして、DRSゾーンと呼ばれる決勝でDRSを使える区間が2ヶ所設定されるため、さらなる追い抜きが期待される。
1つ目のDRSゾーンはホームストレート上。最後から2つ目のコーナーである15コーナーから10メートル先の位置で前走車との間隔を計測し、最終コーナーの36メートル先からDRSが作動可能になる。
もう1つのDRSゾーンは、3コーナーの先にあるバックストレート。3コーナーの手前16メートルのところで前走車との間隔が計測され、3コーナーの510メートル先からDRSを作動できる。