ロバート・クビサ復帰不可ならロメ・グロジャンのF1復帰が確定か

2011年11月03日(木)

ロータス・ルノーGPが、ロバート・クビサの復帰が間に合わなかった場合、F1直下のカテゴリーGP2で今年の王者になったロメ・グロジャンを、来季のレースドライバーに起用することを決めたと報じられている。

ロータス・ルノーGPには、今季F1の開幕前に参加したラリーで大ケガを負ったロバート・クビサが在籍。クビサは今季のF1を欠場し、来季の復帰も未定だが、もしクビサが復帰可能な場合、ロータス・ルノーGP側はクビサとの契約を延長する意思を見せている。

一方、グロジャンはチームのオーナー企業である『ジェニイ・キャピタル』がマネジメントを手がけているスイス生まれのドライバー。2009年にはロータス・ルノーGPの前身ルノーF1からシーズン中にF1デビューを果たしたが、翌年はシートを獲得できなかった。

しかし、グロジャンが今年のGP2チャンピオンになったことで、F1復帰のうわさが高まった。ロータス・ルノーGP側はすでに、今シーズン最後の2戦となるアブダビGP(11月13日決勝)とブラジルGP(11月27日決勝)の金曜日フリー走行にグロジャンが出走することを明らかにしている。

F1への再参戦についてグロジャンは「そんなにプレッシャーは感じない」とコメント。だが万が一クビサが復帰できないことが確定すれば、現ドライバーであるブルーノ・セナやビタリー・ペトロフとシートを争うことになるため、グロジャンにプレッシャーがかかっていることは間違いない。

フランスの『TF1』は、クビサの復帰がシーズン開始後になると報道。クビサの動向が自身の来季をも左右しかねないグロジャンは次のように語っている。

「まだ何かを断言するには早すぎるよ。(来季の)キーマンはロバートだ。みんな彼の1日も早い回復を願っているんだよ」

ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエも次のように念を押す。

「ロバート(クビサ)の状況がまだはっきり分からない。このため可能な選択肢を検討する必要もある」

しかし『motorsport-total.com』は、クビサの復帰が間に合わない場合、グロジャンをレースドライバーにすることをブーリエは決めているとし、ブーリエの次のようなコメントを掲載している。

「ロバート(クビサ)のテスト走行に関する最終的な発表は当分ない」

「とても残念だが、彼はまだ戻れないという可能性も考慮しなければいけない。(テスト用の)2009年型マシンはもうガレージに用意してあり、彼が乗るのを待っている。いつでも走れる状態だ」

最後に、グロジャンの対抗馬とされているセナについて、ブーリエは次のように語った。

「セナは残り2戦で2012年のレースドライバーの座にふさわしいのは自分だ、とその走りで証明してくれれば良いんだ」

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