セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、ショー的要素の向上を狙うF1の姿勢に疑念を抱いていると語った。
F1では近年、ショー的要素を向上させる必要があると言われてきた。そのため、2011年はコース上での追い抜きを促進する目的で可変リアウイングが導入される。また、ピットストップ回数を増やし、レース展開を予想しにくくさせるため、タイヤを供給するピレリは、耐久性の低いタイヤを投入する予定だ。
だが、現F1チャンピオンであるベッテルは、「F1はどんどん過激な方向にいっているし、ショー的要素への配慮が大きくなっている。ほんとうにそれが必要なのかと疑問にも思うよ」と『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』へ語った。
また、数年前にはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、F1はもはや「スポーツではなくなった」と語っていた。これについてアロンソは最近、『AS』へ次のように説明している。
「F1は、スポーツとしてはビジネス面が強すぎるし、ビジネスにしてはスポーツ面が大きすぎるんだ」
「でも純粋で単純なスポーツでもない。いろいろな利害関係があるし、かかっているものも大きすぎるからね」