ザウバー、規則適合確認の体制を強化

2011年04月07日(木)

開幕戦オーストラリアGPで技術規則違反により2台そろって失格処分を受けたザウバーが、技術規則に適合しているか確認する体制を強化した。

ザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレスは、それぞれポイント獲得圏内である8位と7位でオーストラリアGPを終えていたものの、レース後の車検でリアウイングの技術規則違反が発覚し、失格処分となった。その後、チームが行った調査により、パーツの製造段階での寸法確認に不備があったため、技術違反につながったことが判明している。

しかし、ザウバーのモニシャ・カルテンボーンCEOが7日(木)に『Autosport(オートスポーツ)』へ語ったところによると、技術違反のウイングが使用された原因には人為的なミスもあったようで、対策も行ったという。

「まずは、何が起きたのか、なぜそれが起きたのか、それをきちんと理解する必要があり、それはすでに究明できました。その後、主に規則の適合確認の手順を見直し、なぜ今回の件が起きたのかという点を調査しました」とカルテンボーンは語り、さらに続けた。

「対策を強化し、確固たるシステムを構築するため、いくつかの対策を追加しました。そういった点に注力し、今ではこれらの対策が正しいものだったと確信しています」

「設計には、数多くのことが関連しています。それなので、ひとつのものを変えれば、ほかの部分にも影響が出ます。まさにその部分で人為的なミスが起き、システムの網をくぐってしまいました」

また、一時は技術責任者であるジェームス・キーが解雇されるという情報も広まり、実際にキーが解雇されたと報じるメディアまであった。しかしカルテンボーンはキー解雇の報道について、急速に情報が広まるインターネットメディアの問題点でもあるとして次のように加えた。

「これは、インターネットが危険な存在になり得るということを示す例の1つだと思います。誰かがどこかのチャットに書き込んだバカげたことが、インターネット界全体に影響を与えてしまったのです。とてもバカげたことであり、愚かなことです」

カルテンボーンは、今後も長期的にキーがザウバーに在籍すると語っている。

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