2011年のF1開幕戦で2台そろって失格処分を受けたザウバー。しかしチーム側は、失格にならなければチームメンバー全員に支払われていたはずだったボーナスを支給した。
開幕戦でザウバーの小林可夢偉とセルジオ・ペレスは、それぞれ7位と8位でレースを終えていた。だが、レース後の車検でザウバーのリアウイングに技術規則違反が見つかり、ザウバーの2台は失格となった。
その後チームが行った調査により、製造段階での寸法確認行程に不備があったことや、人為的ミスによって規則違反のウイングがレースで使用される結果になったことが明らかになった。
レースでポイントを獲得した際、チームメンバーやドライバーに対し、ボーナスを支払うよう契約で決めているチームは多く、ザウバーでもボーナスの支払いが約束されている。
「失格にはなりましたが、ドライバーとチームの全員へボーナスを満額支給しました」ザウバーのチームCEOモニシャ・カルテンボーンは、『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』でこう認めた。
ザウバーには、約280名のスタッフが在籍しており、大部分のスタッフは1ポイントあたりのボーナスが90ドル(約7,600円)だと伝えられている。オーストラリアGPで失格にならなければ、ザウバーは可夢偉で4ポイント、ペレスで6ポイント獲得していたことになる。