2011年シーズンにF1へ登場した可変リアウイングの使用区間が、今後拡大される可能性が残っている。
先日フェリペ・マッサ(フェラーリ)が、統括団体FIA(国際自動車連盟)は、マレーシアGPが行われるセパンでは、メインとバックの両ストレートでこの『空気抵抗低減システム』を使えるようにするのでは、との考えを示していた。
結局、セパンの決勝でドライバーがウイングを動かせるのは2週間前のオーストラリアGPのときと同様にホームストレートだけとなった。
しかし、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、2011年シーズン後半に可変リアウイングの使用区間を延長する可能性がある、と『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』紙に明かした。
「現在ある検討案のひとつだ」ホワイティングはそう続け、現状の問題はシステムの複雑さにあると話す。
「(可変ウイング使用の可否を判定する)計測地点、(ドライバーへ使用の可否を伝える)通知地点、(可変ウイング使用の)開始地点を決めるのは非常に複雑なのだ。そのため、まずはすべてがうまく機能するかを確認しなくてはならない」
ホワイティングはまた、ライバルたちがルールに反してたわんでいると指摘する、レッドブルのフロントウイングに関する混乱も収めた。
「すべての項目について検査を実施し、ルールに反している点はなかった」と言うホワイティングの言葉を『The Guardian(ガーディアン)』紙が報じている。