中国GPのために上海入りしたF1サーカスが、中国当局から非公式な警告を受けた。
各チームとともに中国へ入ったF1メディアによると、福島の原発事故で放射線に関する危機が高まっているだけではなく、ドーピングの違反物質に指定されているステロイド、クレンブテロール(気管支ぜんそくなどによる呼吸困難の改善や腹圧性尿失禁などの治療に用いられる)をドライバーが意図せずに摂取する危険もあるとのこと。
人体へ副作用が大きいことから、中国を含め多くの国で、クレンブテロールを家畜のえさに混ぜることが禁じられている。しかし、家畜の筋肉量を短期間で増加させるため、今でも中国の農場ではこの化学物質が違法に使用されている例も多い。
そのため、ドライバーは肉、卵、牛乳などの製品を摂取する際に、注意が必要だという。
福島原発の問題については、中国GPが行われる上海で放射性物質は検出されていないものの、中国のほかの地域では、微量の放射性物質が検出されているようだ。
そのため各チームは今週末、大量の食べ物やミネラルウオーターを持ち込むとみられている。