ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が、今のメルセデスGPには勝てる速さがあると自信を見せた。
前戦の中国GPでは、一時的にトップを走行しただけではなく、トップチームと対等の速さを見せていたロズベルグ。自身初となる優勝の可能性も見えていたものの、最終的にはチーム側から燃料を節約するよう指示されてペースが落ち、レース優勝の夢はかなわなかった。
『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』によると、ロズベルグはレース後、ダブルチーズバーガー、Lサイズのフライドポテト、ミルクシェークをやけ食いすることで悔しさを晴らしたという。しかし、悔しさはかなり大きかったようで、次のようにレース後の感情について話している。
「正直に言って、今までに一度も経験したことのないものだった。疲れ果てていたし、怒っているわけじゃないんだけど、あまりにも失望していて泣きたい気分だったよ」
「1位じゃなくて5位だったんだ。しばらくは一人になりたかった」
しかし、中国GPでのメルセデスGPに速さがあったのも事実。ロズベルグも「開幕からの2戦は楽じゃなかった。開幕前のテスト後には、トップチームについていけると思っていたけど、上海(中国GP)後に、またそう信じられるようになった」と自信を見せている。
ロズベルグによると、開幕からの2戦で大苦戦した後、基本に立ち返ってクルマのセットアップに集中したことで、明るい兆候が見えたのだという。
「このクルマには、勝てる速さがある」とロズベルは満面の笑みで語り、こう続けた。
「中国では、ミラーにセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が映ったとき、2周もすれば彼に抜かれるんだろうなと思ったんだ。でも、彼は僕を抜けなかった」
「チームは素晴らしい働きをしてくれたよ。ただ、今は幸福感に浸るべきときじゃない。セバスチャンが心配する必要は、まだないと思う。予選での僕たちはまだ力不足だからね。約1秒遅れている。でも、そこを改善していきたい」