エイドリアン・スーティル、レース出場自粛の和解案を拒否

2011年05月22日(日)

エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が関連した傷害事件について、被害者とされるロータス・ルノーGPのオーナー企業ジェニイ・キャピタルのエリック・ルクスCEOは、スーティルに対して和解案を示したものの、スーティル側が断ったようだ。

中国GP後に上海で行われたルイス・ハミルトン(マクラーレン)の優勝記念パーティーにおいて、スーティルは割れたシャンパングラスでルクスを傷つけたとされており、ルクスは先日、スーティルを刑事告訴することに決めたと発表している。

スーティルの母国ドイツの『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ ツァイトゥング)』はルクスが現在、スーティルをドイツ、スイス(スーティルが住んでいる国)、さらにイギリス(フォース・インディア、ロータス・ルノーGPの本拠地がある国)の3か国で、訴えるつもりであるという。

スーティル自身とマネジャーのマンフレッド・ジマーマンは口をかたく閉ざしていたが、マネジャーの方はメディアに「エイドリアンは上海での出来事については一切話さないよ」と明るく話したようだ。

『Frankfurter Allgemeine Zeitung(フランクフルター・アルゲマイネ・ ツァイトゥング)』は、ルクス側が刑事告訴の決断を発表するまで、実際は和解しようとしていたと報じた。

ルクスはスーティルへ、正式な謝罪、チャリティーへの参加、数戦の出場自粛を求めたという。しかし、これに対してジマーマンは、「われわれはそれについては知らないね。提案は何もなかった」と主張している。

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