フォース・インディアでのシート喪失が決定したエイドリアン・スーティルだが、ウィリアムズとフェラーリが興味を示している。
このように報道しているのはスーティルの母国ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』。フォース・インディアの前身であるスパイカー時代を含め、2007年から同チームのドライバーを努めてきたスーティルの放出は16日(金)に発表されたが、同紙によるとスーティル側は11月に行われた最終戦アブダビGP以降、来季の選択肢を模索してきたようだ。
「ウィリアムズがまず(スーティルに)興味を示している」
「しかしその理由はスーティルのスポンサー資金だけではない。シーズン後半で彼の評価が上がったことも大きい」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じた。
さらにフェラーリもスーティに関心を持っていると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は続ける。しかし、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、放出のうわさも出ていたレースドライバー、フェリペ・マッサの契約は来年も残留するとこれまでも強調してきている。
これに対し『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、来年ではなく2013年のスーティル起用がフェラーリにとっての選択肢になるのではないかと書いた。さらには、その選択肢を生かしておくためにも、スーティルはひとまず来季1年間のみウィリアムズと契約すべきだというのが同誌の意見だ。
スーティルのマネジャーを務めるマンフレッド・ジマーマンは次のようにコメントしている。
「エイドリアンの今後はまだ確定していないが、焦って誤った決定はしたくない」
一方でF1の最高権威者バーニー・エクレストンが、『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』からF1におけるドイツ人ドライバーの存在感についてコメントを求められた際、エクレストンの返答にスーティルの名前は含まれていなかった。
「セバスチャン(ベッテル/レッドブル)、ミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)、そして2人のニコ(メルセデスGPのニコ・ロズベルグとフォース・インディアの新レースドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグ)の存在は必要不可欠だよ」とエクレストンはコメントしている。