F1 モナコGPフリー走行2回目、詳細レポート

2011年05月26日(木)

2011年F1第6戦モナコGPが5月26日(木)、モンテカルロ市街地サーキット(1周/3.340km)で開幕し、現地時間14時(日本時間21時)から90分間、フリー走行2回目が行われ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップになった。

セッション開始時の天候は晴れ、気温25℃、路面温度38℃。セッションが始まり、各車が続々とコースインする中、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)が1コーナーへのブレーキングでホイールをロックさせ、コースオフした。しかし、マルドナードはクラッシュすることなくコースへ復帰している。

マーク・ウェバー(レッドブル)は、トラブルのため1回目のセッションで走行できなかったが、このセッションではすでにコースインし、順調に周回を重ねている。また、最終コーナーの1つ手前、ラスカスでは、前のクルマとの間隔を空けるためフェリペ・マッサ(フェラーリ)がスロー走行。そこにチームメートのフェルナンド・アロンソが追突しそうになってしまった。しかし、アロンソはギリギリのところで追突を避けられた。

開始15分の時点でトップはアロンソ。2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)。1回目のセッションでクラッシュしていたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)とビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)は、まだコースインしていない。

開始約20分、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)がソフト側のタイヤ、スーパーソフトを装着してコースイン。公式セッションでスーパーソフトが使われるのは、これが初めてになる。マルドナードは、それまでの自身のタイムを約1秒3更新した。

その後、マルドナードは1周遅めの周回をはさみ、もう一度タイムアタック。セクター1では自身のタイムを更新できたが、セクター2と3では自己ベスト更新とならず、ラップタイムも自己ベストは更新できなかった。なお、すでにシューマッハが走行を開始している。

開始約30分、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)が、トンネルの先にあるヌーベル・シケインを曲がらずに直進。ディ・レスタはコースへ戻ることなく、そのままマーシャルにクルマを押してもらいながら、ピットの方へ向かった。また、小林可夢偉(ザウバー)がソフト側のタイヤで10番手タイムを記録している。

開始約45分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がソフト側のタイヤでトップタイムを更新。この直後、マッサもソフト側のタイヤでタイムを更新。マッサはリアが安定せず、豪快なドリフトを決めながら3番手タイムを記録した。しかし、再びベッテルがタイムを更新し、トップに返り咲いている。マッサも再びタイムを更新して2番手に浮上した。

残り約40分、ソフト側のタイヤを装着したアロンソが、ベッテルのタイムを約コンマ5秒更新してトップに。アロンソは1周タイヤを休め、もう一度タイムアタックに突入し、第1セクターでベストタイムを記録したが、第2セクターでほかのクルマに前をふさがれたためアタックを中止している。

セッション終盤には、多くのドライバーがロングランを行っていたことから、順位が大きく変動することはなかった。また、リウッツィはまだ一度もコースへ出てきていない。

そして、1回目のセッションでもクルマを大きく左右に振り回しながら、攻めて走りを見せていたマッサが、このセッションでも攻撃的な走りを見せている。クラッシュこそしていないものの、コーナーではガードレールすれすれの走りを続けている。

セッション終了直前、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)がヌーベル・シケインのブレーキキングでバランスを崩し、アウト側のガードレールに接触してフロントウイングを脱落させた。セッションの方は、アロンソがトップのまま終了。今季はこれまで苦戦の続いているフェラーリのアロンソが、モナコGPの初日を制した。

なお、リウッツィは結局、一度もコースインすることなくセッションを終えた。

【結果】モナコGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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