モナコGP決勝でフェリペ・マッサ(フェラーリ)とパストール・マルドナード(ウィリアムズ)をリタイアに追い込んだにもかかわらず、決勝後にマッサやマルドナード、そして審判役のスチュワードに対する怒りを爆発させていたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、マッサとマルドナードへ謝罪した。
ハミルトンはモナコGPの決勝中、ヘアピンでマッサを抜こうとしてマッサと接触。マッサはこれが原因となってリタイアした。また、終盤に中断されたレースが再開する際には、1コーナーでマルドナードと接触、マルドナードもハミルトンとの接触が原因でリタイアしている。
この2つの接触についてハミルトンは、両方とも相手がクルマを当ててきたと主張。そればかりか「バカげているよ。マジでバカなドライバーたちだよ。ホントにバカだよ」などと厳しくマッサやマルドナードを非難した。
さらにハミルトンは、今シーズンにペナルティーを多く受けていることや、ペナルティーの審議対象になる回数が多いことについて、「ホント笑えないクソな冗談だね」と語ったほか、「きっと僕が黒人だからだよ」と発言。メディアの前で怒りを爆発させていた。
だが、その直後にハミルトンは、「きっと僕が黒人だからだよ」との発言は「くだらないジョークだった」とスチュワードに釈明。そして自身のツイッターを通じ、マッサやマルドナードに対しても謝罪を行った。
「やあみんな。先週末のパフォーマンスや、その後に僕が残したコメントについて謝罪したい。みんなに不快な思いをさせるつもりはなかった」とハミルトンは書き込み、さらにこう続けた。
「それに、前向きなメッセージや、おしかりのメッセージをくれたみんなにも感謝したい。両方の意見を尊重するよ」
「マッサとマルドナードへ、もし僕が君たちにいやな思いをさせたのなら、心の底から謝罪する。君たちは2人とも素晴らしいドライバーだし、とても尊敬しているよ」
「僕のファンでなくってしまった人と、僕のファンになってくれたみんなへ、皆さんが愛と幸せに満たされることだけを願っているよ。神のご加護がありますように。これからは上へ、そして前に進むだけだよ。次はモントリオール(カナダGP/6月12日決勝)だ。ルイスより」