先週末のスペインGPで、フェラーリによるスパイまがいの行動が見受けられたとして、レッドブルはピットストップ手順を見直すことになった。
フェラーリの「陰謀」だと息巻いているのは、レッドブルのチームアドバイザーであるヘルムート・マルコ。報道によると、スペインGPの際にフェラーリがレッドブルのチーム無線を傍受し、レッドブルのピットストップ戦略をスパイしていたとマルコが語ったようだ。
そこまで露骨な表現こそ使わないが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、フェラーリが何らかの手段でピットストップのタイミングをレッドブルに合わせているのは感じるという。ホーナーはこう話す。
「ピットの手順を変更して、はた目に分かりにくくしたよ。フェラーリがわれわれをスパイしているという(マルコの)コメントは、解釈の誤りだと思う」
「メカニックがうっかり人前でポケットに手を突っ込んでいたか、あるいはタイヤを持ち上げるしぐさを見せたか、何なのかはっきりしないがね」
「おそらく(方法は)そんなところで説明がつくんじゃないかな。だとしたらその手段は、ルール違反ではない」とホーナーは、フェラーリがレッドブルのピットストップ・タイミングを検知した方法を推理する。
ホーナーによると、チーム無線の「傍受」は「非常に困難」だという。
フェリペ・マッサ(フェラーリ)も次のように話している。「他チームの交信に割って入るなんて、僕らにできっこないよ」