メルセデスGP、ミハエル・シューマッハとの話し合いはまだ

2011年06月15日(水)

メルセデスGPのチーム代表を務めるロス・ブラウンは、ミハエル・シューマッハが来シーズン以降もチームに残留するという報道を一蹴した。

この報道は、チームを成功に導くにはたいてい5年はかかるというシューマッハの言葉を伝えたもので、これによってドイツメディアはシューマッハが2014年まで契約を延長する予定だというヒントを得たと主張している。

しかしドイツのテレビ局『RTL』に、シューマッハのコメントの正しい解釈なのかたずねられたブラウンは、「ノー」と答え、さらに「そのような憶測を操作する理由はどこにもない。状況は変わっていないよ」と付け加えている。

またブラウンは、『Sky(スカイ)』テレビにも、シューマッハの契約更新の問題は「話し合われてもいない」と話している。

「私は今の2人のドライバーにとても満足している。われわれが優勝していないのは彼らが原因ではない」と主張するブラウン。

「われわれのドライバーには現在の契約がある。だが、優先事項はクルマを改良することだ。マイケル(シューマッハの愛称)にはもう1年あるし、来年のクルマがわれわれの望む結果をもたらしてくれるなら、契約を延長しない理由はなくなるね。しかし、今のところ(契約延長についての)話し合いはない」

契約延長のうわさについてたずねられたシューマッハは「正しいときに僕たちは話し合いをする。でも今は意味がない」と答えている。

シューマッハは昨シーズンのF1復帰以来、不振にあえいでいるが、カナダGPでは復帰後初めての表彰台まであと一歩の4位だった。

ある海外メディアはモントリオール(カナダGP開催地)でのシューマッハのパフォーマンスを、「シューマッハにまだ才能が残っていた」ことを証明したと伝えている。

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