メルセデスGP、ニコ・ロズベルグに“信じること”を求める

2011年06月29日(水)

昨年ウィリアムズからメルセデスGPに移籍してきたニコ・ロズベルグは、勝利を得ることを期待していた。しかし、チームメートであるミハエル・シューマッハとの勝負には勝っているものの、今年もメルセデスGPは上位3チーム(レッドブル、フェラーリ、マクラーレン)と同等に戦える状態とはなっていない。

『Bild(ビルト)』紙は、すでにF1で100戦の経験を持ち、この27日(月)に26歳となったロズベルグのヨーロッパGP後のインタビュー記事を掲載している。

「こんなことを続けていられないよ」と、今の状況に忍耐の限界にきているともとれる発言をしたロズベルグ。だが、次のように言葉を続けている。

「ロス(チーム代表のロス・ブラウン)とノルベルト(メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者のノルベルト・ハウグ)と話をしたんだ。彼らはどうやってこのチームを上位で戦えるチームに復活させるかという明確な計画を持っているよ」

しかし、シューマッハに対して明らかに勝っているロズベルグの高い能力は、他の上位チームにとっても魅力であるのは間違いなく、ロス・ブラウンもメルセデスがロズベルクを確保するために頑張らなくてはならないと認めている。

そのブラウンはF1の公式サイト上でこのように述べている。

「私は彼に、信じるように頼んでいるんだ。そして、彼がどう思うのかとも尋ねている。フラストレーションを抱えているのはわかっているよ。間違いなく勝てるだけの十分な力を持っているドライバーだからね。だから、われわれが今何をしているのか、そしてチームが勝利に近づきつつある、ということを彼に証明するのは私たちの責任なんだ」

「われわれはロズベルグを信頼している。そして彼にもチームを信頼して欲しいんだ。それが、私たちがともに働いていくための基盤だからね。彼にはわれわれの船に残って欲しいんだ。なぜなら船は勝利に向かって進んでいるんだから」

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