ニック・ハイドフェルド、ブルーノ・セナにシートを奪われる?

2011年06月17日(金)

ロータス・ルノーGPのサードドライバーを務めるブルーノ・セナが、同チームのレースドライバーであるニック・ハイドフェルドに代わってレースへ出場する可能性がある。

ロータス・ルノーGPでは、当初ロバート・クビサがビタリー・ペトロフとともに2011年のレースドライバーを務める予定だった。しかし、クビサは開幕前の2月に参加したラリーで大クラッシュ。重傷を負ったため、現在も復帰に向けたリハビリを続けている。

そのクビサの代役を務めているのがハイドフェルドだ。しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、ロータス・ルノーGPのチームオーナーであるジェラルド・ロペスが先日のカナダGP前、セナの母国ブラジルを訪れていたという。

報道によると、ロペスはブラジルでスポンサーを探していたようだ。そのため、スポンサーが見つかった場合には、ハイドフェルドがシートを失い、セナがレースドライバーに昇格する可能性もあると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えた。

ロータス・ルノーGPについては、資金面のトラブルが最近にもたびたび報じられていた。チーム側はトラブルを否定しているものの、エンジン供給元であるルノーへの支払いもあることから、ロータス・ルノーGPが「のどから手が出るほど資金を欲しがっている」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は書いた。

カナダGPの際には、小林可夢偉(ザウバー)に追突してレースを終えたハイドフェルドだが、すぐにシートを失うことはないだろうとする意見もある。ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエも、カナダGPでのハイドフェルドについて次のようにコメントしていた。

「クラッシュするまで、彼のレースは完ぺきだった」

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