ピレリ、F1ヨーロッパGPでのドライタイヤを硬めに変更

2011年06月22日(水)

ピレリが、今週末に行われるヨーロッパGPへ、当初予定していたスーパーソフトとミディアムのコンパウンドではなく、ソフトとミディアムのコンパウドを持ち込むと発表した。

今年からF1では、昨年までのブリヂストンに代わって、ピレリがタイヤを供給している。しかし、ピレリが供給するタイヤは、性能低下の激しさが開幕当初から話題になっていた。これについてピレリは、F1の運営側からショー的要素を向上させるために寿命の短いタイヤを製造するよう依頼があったと説明している。

そしてピレリは当初、バレンシアの市街地コースで行われるヨーロッパGPには、4種類あるタイヤのうち、最も軟らかいスーパーソフトと中間の硬さであるミディアムを持ち込むと発表していた。だが、ヨーロッパGP開幕の直前になってピレリは、スーパーソフトの使用をやめ、一段階硬いタイヤであるソフトタイヤを持ち込むと明かした。

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、ソフトとミディアムの2種類を選択した理由について、次のように語っている。

「コースのレイアウトや、路面の特性、そして気温が非常に高くなりがちな気候から、このコースではタイヤの摩耗が非常に激しくなる」

「こういった理由からわれわれは、ミディアムとソフトのタイヤを選択した。これによって各チームは、高いレベルの耐久性を確保でき、幅広い戦略を採用することも可能になる。2種類のタイヤでのタイム差は、1周あたり約1秒になるだろう」

なお、ソフトタイヤはタイヤ側面のロゴが黄色、ミディアムはロゴが白になる。決勝中は、雨用のタイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使用しなければならない。

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