フェルナンド・アロンソ、2つ目の母国レースで優勝を狙う

2011年06月23日(木)

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、ヨーロッパGPに向けた意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「もうすぐヨーロッパGPが始まる。スペインで開催される2つ目のレースなんだけど、スクーデリア・フェラーリ・マールボロと僕自身にとって重要なレースなんだ。僕の母国ファンの前でレースをする2回目のチャンスだからね」

「バレンシア市街地サーキットで開催されるようになってから、このレースではあまり運が味方してくれないんだ。特に、去年は僕たちのクルマにとても高い競争力があったのに、8位にしかなれなかった。でも、みんなセーフティカー出動のときに何が起きたか覚えているよね(*)。まあ、いまさら蒸し返しても意味はないけど」

「僕は以前から、幸運も不運もシーズンが終わるときには帳尻が合うと思っているんだ。これは、コース上でも同じことが言えるかもしれない。もし本当にそうだとしたら、去年に見舞われた不運の帳尻が今になって合ってくれるとうれしいね! 今のところ、今シーズンはまだ運に恵まれていない。モントリオール(カナダGP開催地)では、何もかもがうまくいかなかった」

「僕たちのファンが、今シーズンの初優勝を待っているのは分かっているよ。僕たちも同じだからね。ここ最近の2戦では、僕たちには明らかに勝てる力があることを証明した。特にモナコでは、優勝まであと一歩だった。カナダでも、予選での自分たちの走りを考えれば、最後まで優勝を争えたはずだと思っている」

「次のレースも、モントリオールとコース特性が似ているし、僕たちが競争力を発揮できないと考える理由はない。150°イタリア(2011年型車)は、前戦と同じ仕様なんだけど、大きな新要素は、ピレリがソフトタイヤと一緒にミディアムタイヤを持ち込むことだね」

「冬の間に、このタイヤをテストする機会があった。でも2月や3月に比べると気温が20℃違うことや、バレンシアのコース特性が(テストを行った)ヘレスやバルセロナのコース、そして市街地から20kmの距離にあるチェステの常設サーキットとも違っていることを考えれば、タイヤはまったく違う状態になっているだろうね」

「モントリオールでも、金曜に走った2回のフリー走行でこのタイヤをテストすることができたけど、必ずしもこのタイヤには合っていないコースで数周を走っただけだし、予選や決勝を視野に入れて、詳細に評価するのとはまったく別物だよ」

「僕とフェラーリの関係において、象徴的な場所になっているから、バレンシアには特別なつながりを感じているんだ。スクーデリア・フェラーリ・マールボロと契約してから、初めて公の場に出たのがチェステだった。2009年のフェラーリ・デイズというイベントだったんだ。それに、去年の2月3日に、初めて公式にフェラーリのF1マシンを走らせたのもあのコースなんだ」

「もしかすると、もう1つ“初めて”をバレンシアで達成するべきときなのかもしれないね。実際、ヨーロッパGPがニュルブルクリンクで開催されているときには、僕も2勝しているんだ。“2度あることは3度ある”ということわざもあるわけだしね」

(*)セーフティカー導入時に、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がルールに違反してセーフティカーを抜いた一方、ハミルトンの後ろを走っていたアロンソは、セーフティカーを抜かず、大きく順位を落とすこととなった。

その後、ハミルトンはペナルティーを受けたものの、ペナルティー決定まで時間がかかったため、ペナルティーを受けるまでに後続との差を広げることに成功し、結局ハミルトンは2位でゴール。ルールを守ったアロンソがルールに違反したハミルトンよりも不利になったとして、フェラーリ陣営が猛抗議する事態となった。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース