2011年F1第9戦イギリスGPフリー走行2回目が、7月8日(金)の現地時間13時(日本時間21時)から90分間、シルバーストン・サーキット(1周/5.891km)で行われ、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は、3番手につけている。
セッション開始時の天候は雨、気温17℃、路面温度は16℃。1回目のセッションよりもかなり激しく雨が降っていたものの、セッション開始直後からティモ・グロック(ヴァージン)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がコースイン。しかし、3名ともタイムを計測することなくピットへ戻った。
コース上の水量は非常に多く、路面の水量が多いとき用のウエットタイヤを装着したアルグエルスアリは、路面とタイヤの間に水が入り込み、コントロールできない状態になるアクアプレーニング現象が発生しているとチーム無線で語っていた。
開始約15分、1回目のセッションでクラッシュし、クルマを壊していた小林可夢偉(ザウバー)がコースイン。可夢偉は1周のみ走り、タイムを計測することなくピットへ戻っている。可夢偉がピットへ戻ると、路面の水量が多いことや、週末に使える雨用タイヤの数が制限されていることから、どのドライバーもガレージにとどまったままとなった。
セッション開始から約45分が経過したところで、アルグエルスアリとエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がコースイン。まずアルグエルスアリが記録したタイムは、2分4秒096。しかし、すぐにブエミが2分2秒354を記録してトップになった。
これに合わせて、多くのドライバーがコースイン。しかし、路面が滑りやすい状態に変わりはなく、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)はストレート走行中にバランスを崩し、コースオフしていた。だが、多くのクルマが走り始めたことで、走行ライン上は水量が少ない状態になり、周回を重ねるごとに順位が入れ替われる目まぐるしい展開となった。
そんな中、残り約20分にスーティルが1分53秒676を記録してトップに。しかしその直後にブエミが1分53秒619を記録してトップに浮上した。また、走行ラインの水量が少なくなったことを受け、マーク・ウェバー(レッドブル)が水量の少ないとき用の雨用タイヤ、インターミディエイトを装着してコースへ。
まだところどころで水しぶきが高く上がる状態だが、ウェバーは計測ラップの1周目に1分54秒340を記録して4番手に。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もインターミディエイトでコースインしている。しかし、アロンソはタイムを計測せずにピットへ戻ってしまった。
残り約15分、計測ラップ2周目のウェバーが1分53秒537を記録してトップに。その後ろでは、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がセクター1で全体のベストタイムを記録。タイヤはウエットタイヤを装着している。シューマッハは、第2セクターと第3セクターでは全体のベストタイムを記録できなかったが、ラップタイムはウェバーを上回る1分53秒024。この段階でのトップに浮上した。
だが、インターミディエイトのウェバーがセクター1で全体のベストタイムを更新。ウェバーは第2セクターでも全体のベストタイムを記録すると、第3セクターではやや遅れたものの、1分52秒587のラップタイムを記録して再びトップに立った。
残り約10分、インターミディエイトを装着したフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が第1セクターで全体のベストタイムを記録したものの、その後のセクターで少し遅れ、2番手となった。
残り数分、小林可夢偉(ザウバー)が第1セクターで全体のベストタイムを記録。しかし、可夢偉は第2セクターと第3セクターで遅れてしまった。また、シューマッハがウエットタイヤで1分52秒325してトップに。だが、セッション終了直前にタイム更新が相次いだ。
最終的には、1分49秒967を記録したフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップに。可夢偉は1分51秒395を記録して3番手で初日を終えた。
・【結果】イギリスGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など