F1最高権威者のバーニー・エクレストンは、イギリスGP開催地シルバーストン・サーキットがカタールのグループへリースされるのは「素晴らしい」ニュースだと考えているようだ。
シルバーストンが約4億ドル(約312億円)で150年もの長期にわたってリースされるのではないかとのうわさが流れていた。しかし、カタール投資庁は8月の終わりごろ、それに関する交渉は現在においても過去においても行われたことはないと否定した。
また、ほかの報道では、シルバーストンの現オーナーであるBRDC(イギリス・レーシング・ドライバーズ・クラブ)とF1に大きなコネを持つ民間組織がリース権を得るとも報じられていた。
しかし、今週になって、カタールが出資するアルファ・グループが、排他的な交渉を行う保証として返金不可の補償金を支払ったという事実が明らかとなっている。
『Telegraph(テレグラフ)』によれば、その契約には、シルバーストンのさらなる開発のために少なくとも8,000万ドル(約62億5000万円)の投資を権利獲得者に義務づける条項が含まれるという。
長年にわたり、シルバーストンとその現在の経営者に対して批判的な立場をとり続けてきたエクレストンは、イギリスの団体が外国の支配下に置かれることについて何も恐れる必要はないとし、次のように語っている。
「すばらしいアイデアだよ。それはシルバーストンにとって必要なことだ。彼らは運営をプロの手に委ねる必要がある」
また、エクレストンは、東洋へと向かう世界の動きをヨーロッパが受け入れなければならないとし、次のように続けている。
「ヨーロッパの人々は、ヨーロッパが中国やインド、あるいは中東の人々に売られてしまうんだということをよく理解しないとならない。今、徐々にそうなりつつあるんだ」