フェルナンド・アロンソ「全レースで優勝を目指す」

2011年07月08日(金)

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、イギリスGPに向けた意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ
「フェラーリかマクラーレンが大きく進化して、今週末にレッドブルと戦えるようになるのか、もう少し待ってみないと分からないね。今のところ、彼らのクルマが圧倒的過ぎるし、もしカナダや中国でのミスがなければ、セバスチャン(ベッテル/レッドブル)がこれまでの8戦で8勝していたはずだよ」

「こんなに圧倒的なのは、2004年のマイケル(ミハエル・シューマッハ/当時フェラーリ、現メルセデスGP)以来じゃないかな。シルバーストン(イギリスGP開催サーキット)から、状況が変わり始めることを願っているよ。常に望みはあるし、全レースで勝ってやるというモチベーションもある。でも、パフォーマンスを進化させないといけないんだ」

「僕たちにできるのは、自分たちの仕事に集中して、最善を尽くし、全レースで優勝を目指すこと。でも、選手権での戦いという面では、上位がミスをするといったことが必要になるね」

「(ブロウン・エキゾースト※規制は)多かれ少なかれ、全チームに影響すると思う。僕たちもシミュレーターで影響を確認したけど、明らかにブレーキング時のダウンフォースが少なくなった。つまり、ラップタイムが落ちるということだよ。土曜(9日)や日曜(10日)になるまで、実際のところは分からないかもしれない。金曜(8日)のフリー走行では、状況があまり明らかにならないだろうからね」

「走っていてとても楽しいサーキットなんだ。いたるところに高速コーナーがあるから、全ドライバーがここで走ることを楽しみにしていると思う。唯一楽しめない要素は雨だろうね。ドライではすばらしく、Gフォースを満喫できたとしても、雨が降るとグリップを失い、コーナーでのスピードも落ちるからね。ここでは雨が多いから、ドライで走れる機会を常に追い求めるんだよ!」

「(新しい)1コーナーは全開だから、スタート後の1コーナーで追い抜きは見られないと思う。1回目の激しいブレーキングになる3コーナーのほうが追い抜きは多いだろうね。スタートラインが変わったことで、動きのある興奮するようなレースになるだろうから、僕も満足しているよ」

(※)ブロウン・エキゾーストとは、クルマを地面へ押し付けるダウンフォースを発生させるパーツ、ディフューザーへ排気ガスを流すことで、ディフューザーの効率を向上させるシステム。しかし、多くのチームがこのシステムを発展させ、コーナーなどでドライバーがアクセルを踏んでいないときにも、ディフューザーへ一定量の排気を強制的に当ててやることで、空力的な安定度を高める仕組みを開発した。

だが、F1を統括する団体FIA(国際自動車連盟)は、アクセルをオフにした際にディフューザーに送られる排気を、アクセル全開時の10%以下に抑えられなければならないという規制の実施を決定。7月10日(日)に決勝が開催されるイギリスGPからその規制が適用されることになる。

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