フェリペ・マッサ「F1に奇跡なんて存在しない」

2011年07月08日(金)

フェラーリのフェリペ・マッサがイギリスGPに向けた意気込みを語った。

フェリペ・マッサ
「日曜が来るたびにファンはフェラーリが奇跡を起こすと期待する。僕たちもそれを実現させようとしているんだ。でも、F1に奇跡なんて存在しないし、クルマを改良する努力を重ねていくしかない。例えば先週は、いつものようにエンジニアとミーティングをして、シミュレーターで作業を進めていたんだ。常に進化するためにね。レース後にいつもやっているんだ。僕たちの目標は、レッドブルだけではなく、マクラーレンの前にも出ることだよ」

「ソフトとハードのコンパウンドを使うけど、どのタイヤを使うかは問題じゃない。与えられたタイヤをうまく機能させないといけないんだ。でも、基本的にはこの選択に満足しているよ。一時期は、ミディアムとハードを今週末に持ち込むことも提案されていたからね。それよりはいい」

「(ブロウン・エキゾースト※に関するルール変更により)パフォーマンスが落ちることになるけど、このシステムを使っているチームはどこも同じだよ。今の段階では、どのチームがどれくらい遅くなるのかは分からない。でも、全チームがブレーキング時のダウンフォースを失うのは間違いない」

「クルマのバランスが変わるけど、ブレーキングの時だけ。特に、メインストレートの終わりで2速まで減速する、激しいブレーキングのときだね」

(※)ブロウン・エキゾーストとは、クルマを地面へ押し付けるダウンフォースを発生させるパーツ、ディフューザーへ排気ガスを流すことで、ディフューザーの効率を向上させるシステム。しかし、多くのチームがこのシステムを発展させ、コーナーなどでドライバーがアクセルを踏んでいないときにも、ディフューザーへ一定量の排気を強制的に当ててやることで、空力的な安定度を高める仕組みを開発した。

だが、F1を統括する団体FIA(国際自動車連盟)は、アクセルをオフにした際にディフューザーに送られる排気を、アクセル全開時の10%以下に抑えられなければならないという規制の実施を決定。7月10日(日)に決勝が開催されるイギリスGPからその規制が適用されることになる。

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