ルーベンス・バリチェロがチーム批判

2011年08月06日(土)

来季以降の所属先が決まっていないルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が、いら立ちを見せた。

ウィリアムズでは、今季にデビューを果たしたパストール・マルドナードが残留し、現フォース・インディアのエイドリアン・スーティル、もしくはフォース・インディアでテスト兼リザーブドライバーを務めているニコ・ヒュルケンベルグがチームメートになるとのうわさもある。

特にヒュルケンベルグは、2012年もテストドライバーを続けることになるならば他の自動車レースに参戦すると、シート獲得に向けて強い意欲を見せていた。

39歳のベテランドライバーであるバリチェロは、ここ最近にウィリアムズがフリー走行中、バリチェロのクルマでパーツのテストを行っていたことに不満を抱き、「テストドライバーになどなりたくなかった」と辛口のコメントを残している。

またイタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に対しバリチェロは、次のように話している。

「信じられない状態だ。来年もこんなままで続けられるかは分からない」

「ここ最近の数か月、空力パーツを多く開発しすぎた。すべてを試すことはできなかったし、そもそも本番のレースで試すべきじゃない。僕らは混乱しているし、チーム全体が不安定な状態になっている」

バリチェロが語るように、ウィリアムズは2012年に向け大きな改革を試みている。エンジンサプライヤーをコスワースから1990年代には共に黄金時代を築いたルノーへ戻し、今年いっぱいでチームを去ることが決まっている技術責任者サム・マイケルに替わりマイク・コフランがチーフエンジニアとして加わった。

名門と言われてきたウィリアムズは現在、12チーム中9位という成績に沈んでいるが、チーム会長であるアダム・パーは次のように語っている。

「みんな、それぞれができることでベストを尽くしてくれている。しかしそれに見合った結果が出ていない。だから変化が必要なんだ。われわれの決定とこれから進む方向に、みんな納得している」

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