小林可夢偉、ザウバーに感謝　「F1キャリアを助けてもらった」

2011年08月06日（土）

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小林可夢偉（ザウバー）が、先日に発表されたザウバーとの契約更新について、「僕を信頼してくれたチームに感謝」しているとしつつ、今シーズン残りのレースも気を引き締めて戦っていくと語った。

2010年にザウバーへ加入した可夢偉。先日には来季もザウバーに残留することが正式発表された。可夢偉は自身の公式サイトでも契約更新の報告をしている。

「おかげさまで来年もザウバーで走ることになりました。まずは僕を信頼してくれたチームに感謝したいです。しっかり仕事をしていると認められた結果だと思うので、自分自身喜びたいと思います」

可夢偉がF1にデビューしたのは2009年。当時控えドライバーを務めていたトヨタで、レースドライバーが負傷したため、代役として急きょシーズン最後の2戦に出場した。ここで可夢偉はトップドライバーに引けを取らない走りを見せ、翌年のレースドライバー昇格が確実視されていた。

しかし、トヨタは2009年限りでF1から撤退。これで危機に陥った可夢偉のF1キャリアを救ったのがザウバーだった。また、当時のザウバーは前チームオーナーであるBMWのF1撤退後、チーム売却の失敗によるチーム消滅の危機から脱したばかり。可夢偉もザウバーも、この2年はともにどん底の状態からはい上がってきたと言える。

「このチームは２年前、非常に厳しい状態にありましたが、チームの再建に僕が少しでも貢献できているのであれば、それはすごく誇りに思うし、僕のF1キャリアを助けてもらったという感謝の気持ちもあります」と可夢偉はザウバーに対する感謝の気持ちもつづっている。

そして今年は、ルーキーのセルジオ・ペレスがチームメートになったこともあり、F1フル参戦2年目の可夢偉にチームリーダーという役割が任せられた。可夢偉はその大役を見事にこなしているものの、まだまだ学習すべきものは多いと語る。

「僕としてもシーズン中の開発がぶれないようにチームを引っ張る役をどう果たせばいいのか、今年は初めての経験だったので分からなかったことがあるんですけど、そういうことを伝えていく能力も大事だと感じています。そういう意味では来年は違うアプローチをしないといけないと思うし、それはまだまだ勉強中です」

また可夢偉は、来年の契約が決まったからといって安心することはなく、今後も全力で戦っていくようだ。

「ともかく来年が決まったからといって気を抜かず、ひとつも取りこぼさないように残り8レースを戦います。みなさまこれからも応援よろしくお願いいたします」

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