イタリアの有力紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、2011年のシーズン前半戦を振り返り、現在ポイントランキング首位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に10点満点をつけた。
ベッテルは、3レース行われた7月中に勝利できなかったものの、6月までの走りは非常に「技巧派」であったとの評価内容だ。
それとは対照的に、ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバーは10点満点中5.5点だった。
トップ評価のベッテルにもっとも近かったのがルイス・ハミルトン(マクラーレン)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。共に9点という評価を得た。
ハミルトンに対しては「ほかのレーサーは彼から学べることも多いが、彼自身は自制心を身につけなければならない」との助言も付け加えられている。ハミルトンのチームメート、ジェンソン・バトンは8点で後に続いた。
アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサは、後半戦にむけ徐々に調子を上げてきたアロンソと比較すると「大きな差がある」という理由から5点となった。
マッサと同じく5点の結果となったのはミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)だ。チームメートのニコ・ロズベルグの評価が7点だったのに対し、シューマッハに対しては7回のワールドチャンピオンという「過去の美しい栄光は二度と戻らないだろう」と辛口のコメントが添えられた。
小林可夢偉(ザウバー)とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は共に6.5点。
ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(ザウバー)が6点だった。
ウェバーのほかに5.5点評価となったのは、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)。
さらに、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、ティモ・グロック(ヴァージン)およびチーム・ロータスとHRTのドライバーが5点を得た。
最も低い評価となったのはジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)、ナレイン・カーティケヤン(HRT/現在は控えドライバー)、カルン・チャンドック(チーム・ロータス/リザーブドライバー)で4点だった。