まだ今年のタイトル獲得をあきらめてはいないフェラーリだが、9月以降のチームの最重要課題は2012年のマシン開発であると発表した。
「現時点で少なくとも10月中旬までの150°イタリア(フェラーリの2011年のマシン)の改良内容は決まっている」とフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、イタリア北部の町ドロミテで行われたメディア・イベントで明らかにした。
以前もドメニカリは『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』に対し、次のように語っていた。
「われわれの目標は、現在のマシンにかかわるプロジェクトを9月に終え、次のプロジェクトに移ることだ。できるだけ多く風洞実験を行いたい」
ドメニカリによると、この早期のプロジェクト移行は、2009年、2010年とタイトルを逃したフェラーリが、これ以上ほかの上位チームにシーズンスタート時点で後れを取らないことが目的であるようだ。
「つまり今年の優先事項は、チームとして有意義な冬を過ごすことだ」
さらに、フェラーリのドライバーであるフェルナンド・アロンソは『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』を始めとした、今回のイベントに参加したメディア各社に対し、今年のタイトル獲得は「ほぼ不可能」と話した。
「現実的に見てみよう。(タイトル獲得は)難しい。ほぼ不可能だ。でも数字データが最後の可能性を否定するまではあきらめないよ」
そして2012年のフェラーリについて、「今までと全く違うもの」になると付け加えた。