セバスチャン・ブエミ、今季がF1ドライバーとしての正念場

2011年08月17日(水)

将来レッドブルの正規ドライバーに昇格するための「試用期間」が続くセバスチャン・ブエミだが、その試用期間もいよいよ今季いっぱいで終了となる。

レッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、F1最前線に身を置く気構えがあるかどうか、ドライバーたちが証明するために与えられるのは「最長でも3年間」だと、次のようにF1公式ウェブサイトへ語っている。

「言い換えれば、もし3年たって、らちが明かないようなら、はっきりとクビを言い渡す」

スイス出身のブエミは22歳。2009年にF1デビューを果たしたが、レッドブルの次なる育成ドライバー、ダニエル・リチャルド(現HRT)にトロ・ロッソのシートを譲るのは、恐らくブエミだろうと言われている。

リチャルドは今季前半、トロ・ロッソのリザーブドライバーを務め、各グランプリの金曜フリー走行に出走していた。しかし、第9戦イギリスGPからはHRTにレンタルされ、リチャルドはHRTのレースドライバーを務めている。

「彼(リチャルド)には、3~4戦のうちにリウッツィ(ビタントニオ・リウッツィ/HRT)を上回るよう期待している」と話すトスト。

トストの目には、ブエミも、チームメートであるハイメ・アルグエルスアリも、「まだまだF1ドライバーとして自己を確立していない」ようだ。

「彼らは前進している。シーズン後半がどう展開するか見守ろうじゃないか。今年末には、レッドブル同席の上、誰が2012年のトロ・ロッソを走らせるのか話し合いを行う」

トストは、リチャルド、さらにはジャン・エリック・ベルニュといった次世代のレッドブル育成ドライバーに思いをはせる。

「レッドブルがこのチーム(トロ・ロッソ)を買い取ったのは、若手選手に活躍の場を与え、いずれはレッドブル・レーシングのシートに上り詰めてもらうためだ」

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