フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトンとのバトルを振り返る

2011年08月19日（金）

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フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）は、マクラーレンに在籍した2007年にルイス・ハミルトンとコンビを組んだことをいい思い出ととらえているようだ。

2007年には、マクラーレンが育て上げてきたハミルトンがF1デビューを果たしたが、この年にマクラーレンへ移籍したアロンソは、チーム首脳陣がハミルトンを優遇していると不満を爆発させ、首脳陣と対立。複数年契約を結んでいたものの、最終的にはこの年限りで契約を解除し、アロンソは古巣ルノーF1へ移籍することとなった。

アロンソは当時を振り返り、1つ問題を挙げるとすればチームがロン・デニス（マクラーレンの前チーム代表）に率いられていたことと指摘している。

ハミルトンとともに、1ポイント差でキミ・ライコネン（現在はWRCに参戦）に2007年のタイトルを奪われたアロンソは、「僕たちが別のチームでコンビを組んでいたら、もっと苦戦していたのは明らかだと思う」と述べている。

2007年を思い返し、アロンソは『Marca（マルカ）』へ次のように語った。

「厳しいときには常にいろいろと学ぶんだ」

「あの年は全体的にはよかったと思う。ルイスも僕もたくさん学んだからね。トップドライバーとコンビを組めば、一緒に成長していくものなんだ」

「レース前の準備やドライビングスタイルだってデータを共有しているから、レベルアップできるし、すばらしい経験だったよ」

フェラーリは今季、すでに来年へ向けた開発に移行しているが、現在ランキングトップのセバスチャン・ベッテル（レッドブル）を追いかけることはほとんど不可能だとアロンソも認めている。

「フェラーリは優勝を考えずにはレースできない。でも、僕たちは現実的だし、どんなに難しいかもよく分かっている。ベッテルが失敗するのを待つしかないんだ」

さらに、アロンソは2012年に向けて大きな自信を持っているようだ。

「もちろん、レッドブルをとらえることができるよ。ルールが変更されてブロウン・ディフューザーも禁止になるから、開発の考え方や風洞内での考え方も変えなくちゃいけない」

また、アロンソはフェラーリの最近の変化は大きなものと語る。

「僕はもっと欲が出てきたし、楽観的でもいる。決断を下すのが早くなり、その分開発でも勇気付けられる。そうだね、僕たちは構造的にも、作業面でも改善できたよ」