ヨーロッパGPでもセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝したことを受け、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今季タイトルの獲得を断念した。
昨年に続き、開幕から圧倒的な速さを見せているベッテル。信頼性の問題があった昨年とは違い、今年のベッテルはこれまでのレースをすべて完走。しかも、第8戦ヨーロッパGPを終えた時点ですべて1位か2位という驚異的な成績を残している。これは、F1史上初の記録とのことだ。
このため、現在ポイントランキングの首位はベッテル。チームメートのマーク・ウェバーとマクラーレンのジェンソン・バトンが同ポイントで並んでいるが、今季すでに優勝を記録しているバトンがランキング2位につけている。しかし、すでにベッテルとバトン、ウェバーとのポイント差は、77ポイントにまで広がった。
「もう事実上終わりだね。タイトル争いという面では、もう終わったも同然だよ」と語るのはハミルトン。現在ランキング4位につけ、ベッテルとのポイント差は89ポイントになっている。
母国スペインで行われたヨーロッパGPで2位に入ったものの、ランキングでは5位になっており、ベッテルとは99ポイントもの差がついたアロンソも、次のようなコメントを残した。
「タイトルは僕たちの計算に入っていない」
「(レッドブルよりも)コンマ8秒遅いのに僕たちにもタイトルの可能性があると考えている人がいたとしたら、F1のことを理解していないんだね」