F1第12戦ベルギーGPレースレポート

2011年08月28日(日)

2011年F1第12戦ベルギーGP決勝が、8月29日(日)の現地時間14時(日本時間21時)からスパ・フランコルシャン(1周/7.004km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がタイヤに問題を抱えながらも追い抜きを繰り返して優勝。小林可夢偉(ザウバー)は、上位まで浮上していたものの接触で順位を落とし、12位に終わった。

レース開始時の天候は曇り、気温16℃、路面温度は24℃。5番手スタートのニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が素晴らしいスタートを決める中、ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)がハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)と接触。これが引き金になって後続が大混乱となり、1コーナー後の下り坂ではパーツも飛び散っていた。

ケメル・ストレートを抜けた先のレ・コーム(5コーナー)では、スピードに乗ったロズベルグがポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を抜いてトップに。また、アルグエルスアリはフロントサスペンションが壊れ、1周目でリタイアとなった。

12番手からスタートした小林可夢偉(ザウバー)は、1周目が終了した時点で9番手に浮上。しかし、フロントウイングの翼端板が壊れている。3周目にはレ・コームへの飛び込みでベッテルがロズベルグを抜いて首位に戻った。3周目終了時、マーク・ウェバー(レッドブル)とジェンソン・バトン(マクラーレン)がピットへ入り、タイヤを交換している。

5周目終了時にベッテルがピットへ。ベッテルは7番手でコースへ復帰し、この間に可夢偉が5番手まで浮上している。8周目に、ベッテルが可夢偉を抜いて5番手に浮上。そして、この周の終了時にアロンソがピットへ入り、8番手でコースへ復帰。ウェバーと横並びの状態で2コーナーのオー・ルージュへ飛び込んでいったが、ウェバーがアロンソを抜いて8番手になった。

10周目終了時にトップのルイス・ハミルトン(マクラーレン)がピットへ。これで再びベッテルがトップに。次の周には2番手に浮上していたロズベルグがピットイン。11周目の時点でトップはベッテル、2番手アロンソ、3番手ウェバー、4番手に可夢偉、5番手ハミルトン。

13周目、ハミルトンに抜かれた可夢偉がレ・コームへの飛び込みで再びハミルトンに並びかけたところで両者は接触。ハミルトンはイン側に寄せて順位を守ろうとする一方、可夢偉がアウト側へ並びかけてブレーキングゾーンに入ると、ハミルトンがアウト側へ戻ってきてクラッシュとなった。

このクラッシュにより、ハミルトンのクルマはフロント部分が大破してハミルトンはリタイア。一方の可夢偉はレースを続けた。また、セーフティカー導入となり、ここでタイヤのブリスター(異常摩耗)に悩まされていたベッテルが2回目のピットストップを行って3番手に後退。可夢偉もピットへ戻り、14番手まで順位を下げた。

17周目、アロンソ、ウェバー、ベッテルというトップ3でレース再開。すぐにベッテルがウェバーを抜いて2番手に浮上。また、最後尾からスタートしたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が9番手まで順位を上げてきている。次の周にはレ・コームへの飛び込みでベッテルがアロンソを抜き、再びベッテルがトップになった。

トップに立ったベッテルはファステストラップを更新しながら一気に2番手アロンソを引き離す。ベッテルは、アロンソよりも1周につき約1秒速いペースで走行し、22周目終了時には両者の差が4.4秒にまで広がった。しかし、ベッテルのタイヤにはまたもブリスターが発生し、ペースが上がらなくなってしまい、アロンソと同じようなペースでの走行となった。

29周目終了時、アロンソが2度目のピットイン。次の周にはベッテルもピットへ入り、2番手でコースへ復帰。これでバトンがトップに浮上。31周目にはウェバーが2回目のピットイン。そして、32周目にベッテルがレ・コームでバトンを抜き、ベッテルが首位の座を取り戻した。

2度目のピットストップ後、ウェバーが速いペースで走行しており、36周目にはアロンソの背後に。これを受け、ペースを抑え気味にしていたベッテルがペースアップ。ウェバーと同じようなタイムを記録している。37周目にはウェバーがアロンソを抜いて2番手に。

42周目には、最後尾からスタートしていたシューマッハが、ロズベルグを抜いて5番手に浮上。メルセデスGPはロズベルグに対し、燃費が厳しいことを無線で伝えていた。また、バトンがアロンソを抜いて3番手に。

終盤になってペースを上げたウェバーとバトンだったが、結局ベッテルには届かず。ベッテルが今季9勝目を記録。ウェバーが2位入ったことでレッドブルが1-2を達成した。また、13番手からスタートしたバトンが3位表彰台、最後尾の24番手からスタートしたシューマッハは5位に入った。

なお、ハミルトンとの接触で順位を落とした可夢偉は、12位でレースを終えている。

ベルギーGP終了後ランキング
【結果】ベルギーGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など

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