セバスチャン・ベッテルのF1連覇をライバルも確実視

2011年09月01日(木)

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2011年のタイトルを獲得する。ライバルのドライバーからもそんな声が出始めた。

開幕からポイントランキング首位の座を守り続け、3レース行われた7月には優勝できなかったものの、夏休み明けのベルギーGPで優勝を果たしたベッテル。残り7戦となった現在、ランキング2位につけるチームメート、マーク・ウェバーとの差を92ポイントにまで広げた。

フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のインタビューで、「セバスチャンが必ずタイトルを取ると思っている」と語り、次のように続けた。

「次の数戦で、セバスチャンは(優勝ではなく)ポイントを取るだけでいいんだ。だから何も危機はないと思うな」

「彼の後ろはまだ激しい争いになっているけど、チャンピオンになるのはセバスチャンだね」

しかし数字上、まだベッテルのタイトルは確定していない。ベッテルの2年連続タイトルに向け、最大のライバルになるのはウェバー。今後のレースで、平均13ポイントずつベッテルよりも多くポイントを重ねていけば、ウェバーがタイトルを獲得できる。

だが、そのウェバーからさらに10ポイント離されているフェラーリのフェルナンド・アロンソは、『La Stampa(ラ・スタンパ)』に「現実的になろうよ。タイトルはもう手が届かないよ」と現実的なコメントを出している。

フェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリも、「われわれがすでに2012年へ向けてシフトしていることは、隠す必要がない」と加えた。

その一方、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、まだお祝いムードではないようだ。

ホーナーは『The Sun(サン)』に、「われわれのアプローチは変わらない。まだマークにも自由に走ってもらいたい」と述べ、次のように加えている。

「自己満足などしていない。地に足をつけ、次のレースへ向けて集中し、問題なくやり遂げることだけを考えている」

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