ミハエル・シューマッハの絶対的ナンバー1体制について語る元チームメート

2011年09月09日(金)

元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、ミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)のチームメートだった90年代半ばにベネトンでつらい時期を過ごしたが、シューマッハがそのことで責めを負う必要はないと擁護している。

ハーバートは1995年にシューマッハのチームメートとして戦い、2レースで優勝を果たしているが、翌年はザウバーへ移籍。以降、1999年にニュルブルクリンクで行われたヨーロッパGPで天候がめまぐるしく変わる大荒れのレースを制して優勝を果たしたてはいるものの、それ以外は鳴かず飛ばずのままF1キャリアを終えた。

来月に初開催されるインドGPでスチュワードとしての役割を担うハーバートだが、16年前に自身をベネトンでナンバー2の立場に追いやったシューマッハを責めるつもりはないとインドの『Hindustan Times(ヒンダスタン・タイムズ)』紙に語っている。

「私の問題はミハエル(シューマッハ)ではなかった。それはフラビオ(ブリアトーレ)だったんだ」

ハーバートによれば、かつてベネトンとルノーでチーム責任者を務め、2009年に「クラッシュゲート※」スキャンダルにかかわったとしてF1から追放されたフラビオ・ブリアトーレこそが、シューマッハの優先的待遇を指揮した張本人であったという。

「ミハエルが何日か追加のテストをしたいと言えば、いつだってフラビオはそうさせていた。でも、私が同じことを望んでも彼はいつも“無理だ”と答えるだけだったよ」

※クラッシュゲートとは、2008年のシンガポールGPにおいて、当時ルノーに在籍していたフェルナンド・アロンソの順位を上げるために、チーム首脳がチームメートであったネルソン・ピケJr.に対しわざとクラッシュするように命じたという事件。これにより、当時チーム責任者であったフラビオ・ブリアトーレは、事件が明らかとなった翌2009年にF1からの追放処分を受けている。

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