F1ドライバーも放射能汚染を懸念

2011年09月10日(土)

来月に迫ったF1日本GP、しかし、何を信じていいのか分からない。これが、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)の偽らざる心境である。

東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所の事故を受け、2輪の世界選手権MotoGPの主力ライダーたちは、安全が確保されていないとして今も来日を拒否している。

その一方で、日本GPの舞台となる鈴鹿サーキットは、地元地域に健康を脅かす危険はないと説明。これを受けてF1の興業面を取り仕切るバーニー・エクレストンも、レースを「例年どおり行う」ことに同意した。

しかし、トヨタのF1チームに在籍していたことあり、日本にもファンが多いトゥルーリの不安感は消えていないようで、テレビ局『Eurosport(ユーロスポーツ)』へ次のように発言した。

「(日本について)質問に答える前に、誰がほんとうのことを言っているのか見極めなければならない」

「専門家たちは、何ら危険性は無いと太鼓判を押す。しかし、それをうのみにして良いのだろうか。自分以外は信じられない今の世の中、判断は難しいよ」

しかしながら、F1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)でトゥルーリ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ/チーム代表)、ポール・ヘンベリー(ピレリ/モータースポーツ責任者)、ならびにザウバーとトロ・ロッソのチーム・エンジニアが中心となってファンサービスを考える部会は7日(水)、F1は日本に行くのが当たり前の行動と、その立場を明確にしている。

さらにロズベルグは、F1ドライバーによる協会組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)も独自の調査を行い、鈴鹿周辺の地域は安全との結論が出たと述べている。

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