2011年F1第13戦イタリアGPフリー走行3回目が、9月10日(土)の現地時間11時(日本時間18時)から60分間、モンツァ・サーキット(1周/5.793km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は14番手になった。
セッション開始時の天候は晴れ、気温27℃、路面温度は29℃。セッションが開始すると、各車ともシステムチェックのためインストレーションラップへ。その後は、各車ともガレージにとどまった。そんな中、フェラーリのガレージにはフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが登場。フェラーリのスタッフと握手を交わしたほか、ピットレーンへ出てグランドスタンドのファンに手を振った。
そんな中、ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)がタイム計測を開始。これをきっかけに、多くのドライバーが続々と走行を開始した。多くのドライバーが同時に走行を開始したため、コース上が非常に混雑し、自分のペースで走れないドライバーも出てきた。
順位が目まぐるしく変動したものの、開始約25分の段階でトップはジェンソン・バトン(マクラーレン)、タイムは1分24秒489。2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)と続き、F1界最強といわれるメルセデスエンジンを搭載するクルマがトップ3を占めた。
しかし、マーク・ウェバー(レッドブル)がタイムを更新してトップに。ウェバーが記録したタイムは1分24秒468。バトンとの差はコンマ1秒以下という接戦になっている。そして、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分24秒000を記録してトップに浮上。これでレッドブルの1-2、マクラーレン3-4という状態になった。
残り約25分、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がソフト側のタイヤを装着してタイム計測を開始。アルグエルスアリは自身のタイムを更新したものの、約コンマ2秒の更新にとどまった。ここでニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が1分23秒875を記録してトップに。タイヤはソフト側を装着している。
残り約20分、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がタイムを更新して3番手に。シューマッハはソフト側タイヤを装着していた。この段階では、まだレッドブル勢やマクラーレン勢がソフト側のタイヤでタイム計測を行っていない。
残り数分になったところでほぼ全車がコースイン。ここでレッドブル勢やマクラーレン勢もソフト側タイヤを装着してきた。バトンが自身のタイムを更新したが、ロズベルグのタイムには届かず2番手に。一方、ウェバーはほかのクルマに前をふさがれたこともあり、自身のタイムを更新できなかった。
フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップタイムを更新したものの、その直後にウェバーがマッサのタイムを更新。しかし、その後ろからベッテルが速いタイムを記録しながら走行している。だが、ベッテルのタイムは3番手どまり。ウェバーは次の周、ホームストレートで前を走るクルマのスリップストリームも使いながら、さらにタイムを更新し、1分23秒534を記録した。
しかし、セッション終了直前にベッテルがタイムを更新。1分23秒170を記録してトップに立った。その後、誰もベッテルのタイムを更新することはなく、ベッテルがトップでセッション終了。小林可夢偉(ザウバー)は、1分25秒261を記録して14番手になった。
・【結果】イタリアGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など