ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが、ギアボックスの供給元であるフェラーリに対する怒りをあらわにした。
スイスに本拠を構えるザウバーでは、フェラーリからギアボックスも含めたエンジン関連パーツの供給を受けている。しかし、モンツァ・サーキットで行われたイタリアGPでは、小林可夢偉とセルジオ・ペレスの2人のドライバーがいずれもこのギアボックスのトラブルによってリタイアに終わった。
ザウバー代表は、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、こうした技術的な問題が近年のF1では非常にまれであるという事実に言及しながら、次のような表現で怒りをぶつけている。
「まるでF1の石器時代に戻ったみたいだったよ」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、可夢偉とペレスの2人をイタリアGPでリタイアに追い込んだトラブルの原因について、フェラーリでは「まだ分析できていない」という。
また、ザウバー代表は、現在フォース・インディアやトロ・ロッソと非常に激しく選手権6位争いを繰り広げているチームにとって、これは痛手となったとし、次のように述べた。
「これで今年2回目だ。開幕戦のオーストラリア(※)みたいにライバルたちへ大きなポイントを与えてしまった。しかし、われわれはスポーツとしてこれを受け入れなくてはならないし、残りの6レースを全力で攻めてゆくしかないね」
※今季の開幕戦となるオーストラリアGPにおいて、ザウバーは2台ともにポイント圏内でゴールしたものの、レース後の車検で車両規定違反と裁定されてポイントをはく奪されている。