セルジオ・ペレス(ザウバー)はフェリペ・マッサの後釜として2013年にフェラーリへ移籍することを狙っているようだ。
メキシコの大手通信企業の『テレメックス』の支援を受けて今年からF1に参戦しているペレスは、マッサのフェラーとの契約が満了となる2012年までは同じフェラーリエンジンを搭載し、現在所属しているザウバーに残留する予定だ。
そのペレスはフェラーリの育成ドライバープログラムである「フェラーリ・ドライバー・アカデミー」のメンバーであり、先日にはフェラーリの2009年型F1マシンでテスト走行も行った。さらにペレスは2012年以降、マッサの代わりにフェラーリ入りするのには最適な人材であるという憶測もある。
「現時点では、来年までザウバーとの契約がある。そしてフェラーリのようなチームに入るためには本当にいい仕事をしなければならないね。僕の目標はワールドチャンピオンになることと、フェラーリのような、その目標を現実にすることができるようなチームに入ることだ」とスペインの『AS(アス)』紙に語り、フェラーリ入りへの願望があることを認めた。
ペレスは、フェラーリで現役最強とも呼ばれているドライバーのフェルナンド・アロンソのチームメートになることも恐れはしないと語った。「僕はやる気に満ちている。恐れてなんかいないよ。僕にとってフェルナンドは最高のドライバーだ。2013年で僕のF1でのキャリアは3年目になる。その時点で彼と同じチームでレースができるってことは、僕にとってはとても有意義だろうね」と付け加えた。
一方のアロンソは韓国GP(10月16日決勝)で2013年に新しいチームメートが入ることを歓迎すると述べると同時に、マッサがチームメートであることに満足しているとも述べた。「僕は誰がチームメートであっても大歓迎さ。今のフェラーリはとても強力なチームだと思う。未来のことは誰にも分からないけどね」と語った。
フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは韓国で『El Pais(エル・パイス)』紙に「フェリペは、もっとアロンソに近いパフォーマンスを発揮し、チームの期待に応えなければいけないことを理解している。チームとして、われわれは彼がそれを実現できるよう最大限のことを行う義務がある。とにかく、アロンソは現役F1ドライバーの中で最速であり、そのパフォーマンスに届くことは決して容易ではないということを忘れてはならない」と伝えた。