ヤルノ・トゥルーリが、2012年もチーム・ロータスに残留すると発表された。
トゥルーリは、1997年にF1デビューを果たすと、その後は数チームを渡り歩き、2004年にトヨタへ加入。トヨタがF1から撤退する2009年末まで同チームに所属し、翌年は新規にF1参戦を開始したロータス(当時はロータス・レーシング)と契約した。
2011年もチーム・ロータスと名を変えた同チームに残留したが、パワーステアリングの感触が自身の好みと合わず、序盤戦から苦戦を強いられた。これにより、モチベーションも低下したと報じられ、今季限りでF1を引退するとの報道も増えていった。しかし、ハンガリーGPでパワーステアリングのシステムが新しくなると、トゥルーリはこれに満足し、F1引退説も聞かれなくなった。
声明の中でチーム・ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスは、「少なくともあと1年ヤルノが残留するという契約を結ぶことができ、われわれ全員が喜んでいる」とのコメントを残した。
トゥルーリがこれまでにF1で記録した優勝は1回のみ。ルノーF1に所属していた2004年に、モナコGPで達成したものだ。