ロータス・ルノーGPが、今後もルノーエンジンを搭載することが第一の選択肢だと認めた。
現在、ロータス・ルノーGPではチーム名にルノーの名称が用いられ、ルノーエンジンを搭載している。しかし、実際のところは、自動車会社ルノーとF1チームであるロータス・ルノーGPの間に、資本的な関係はない。
ルノーは昨年まで、ルノーF1としてチームでF1を戦っていたが、チームの株式をジェニイ・キャピタルへ売却。現在はエンジン供給のみという形になっている。しかし、ジェニイ・キャピタルは今季もチーム名にルノーの名を残し、クルマの名前もルノー時代の命名法を踏襲し、「R」と通し番号を組み合わせ、「R31」と名付けた。
だが、ロータス・ルノーGPのチーム代表であるエリック・ブーリエは、どF1エンジン供給メーカーであるコスワースと会談を行ったという報道を認めている。
ブーリエは『ITV』に対し、ロータス・ルノーGPはメインスポンサーであるスポーツカーメーカー、グループ・ロータスへの配慮から、近いうちにルノーの看板をはずすことになりそうだといううわさを認めつつも、コスワースエンジンの採用は「第2案」だと述べている。
ブーリエは、ルノー・スポールF1との間で「契約間近」であると述べるとともに、次のように続けた。
「いつだって第2案や第3案は絶対に持っておくべきだ。そう、確かにわれわれは、コスワースからの打診を受けている。彼らは顧客を失ったからね。彼らはピットレーンにいる全部か、ほぼ全部に近いチームに話を持ちかけていると思う。だが、(コスワースに変更する)計画はない」
ルノーが正真正銘の“第1案”なのか、と問われたブーリエは次のように答えている。
「もちろんだ。われわれの組み合わせには歴史的なものがある。われわれの間には依然として非常に緊密な技術的な関係があり、この関係を良好にとりもってくれているトタル(ロータス・ルノーGPのスポンサーであるオイルメーカー。ルノーと同じくフランスの企業)の存在もある。つまりそこには、なぜわれわれがルノーにこだわるのかという商業的な理由もあるんだ」