ロータス・ルノーGPでは、来年のドライバーラインアップからロバート・クビサとビタリー・ペトロフの名前が消えてしまう可能性が出てきているようだ。
これはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じているもので、それによればベルギーGPからレースドライバーに昇格したブルーノ・セナと、F1直下のカテゴリーGP2で今季のチャンピオンに輝いたロメ・グロジャンの2人が、来季のロータス・ルノーGPでシートを獲得する可能性があるという。
F1開幕前のラリーレースで大ケガを負ってリハビリ中のクビサだが、現在はかなり回復してきており、来月早々にもう一度レーシングカーの運転ができる環境が整うことを望んでいる。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、クビサはまずは市販車をベースにしたクルマで復帰に向けた活動を開始し、その後ルノー・ワールドシリーズ(GP2と同等のカテゴリー)、もしくはGP2といったフォーミュラカーに移ってゆく見通しであるようだ。
「問題はジェラルド・ロペス(ロータス・ルノーGP会長)とエリック・ブーリエ(チーム代表)がそれほど長く待てるかどうかということだ」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は加えている。
ブーリエはイタリアGPの舞台となったモンツァで、近いうちに来季のドライバー構成を最終確定する必要があると明言したが、現時点ではクビサとロータス・ルノーGPとの間に来年度の契約は結ばれていない。一方、ペトロフのほうはすでに来年の契約を有している。
しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ロータス・ルノーGPが来年にセナとグロジャンを起用するのではないかといううわさに言及し、その可能性について次のように論じている。
まず、すでにニック・ハイドフェルドに代わってレースドライバーに昇格したセナに関しては、「ロシア(ペトロフの母国)よりもブラジル(セナの母国)のほうがより多くのスポンサーを獲得できる可能性が高い」
また、今年のGP2チャンピオンとなったフランス人ドライバーのグロジャンについては、「ルノーからエンジン供給の便宜をはかってもらうという期待のもとに」格安の契約金でサインされるだろうとしている。
これに対し、ペトロフは何も心配していないとして、モンツァで次のように話している。
「僕の来年の契約は確実なものだよ」