インディジャパンにAFS/サム・シュミット・モータースポーツからスポット参戦した武藤英紀は、ファンの声援に背中を押され、「最後まで振り絞って走りました」とレースを振り返った。
武藤は予選で22番手になり、後方からのスタートだったため、義務になっているタイヤ交換を2周目に行うというギャンブルに。これがうまくいき、武藤はいいペースで走っていたものの、2回目のピットインを行うため、ピットへ向かったところで追い抜き禁止になるイエローコーションとなった。イエローコーションになった直後はピットでの作業も禁止されため、武藤は作業もできないままピットを通り過ぎることになった。
武藤も「結果論ですけど、そこで自分の作戦が裏目に出てしまった」とレース後に語っている。これで武藤は下位へ沈むことになった。その後は、「ずっとチャンスをうかがっていましたが、なかなか抜け出せず、厳しい戦いを強いられてしまいました」と武藤が振り返るように、上位へ上がれないままゴールとなった。
下位グループから抜け出せない状態になり、モチベーションも失いかけたと語る武藤だが、ファンの応援が支えになったと次のように語る。
「19位、18位を走っていて、本当に申し訳ない(という気持ちになった)。気持ちも乗らないような状態でしたが、日本のファンがせっかく来てくれているし、最後まで振り絞って走りました」
武藤は最終的に18位でレースを終えたが、自身のブログで最後の開催となったインディジャパンへ、次のように感謝の気持ちをつづっている。
「ありがとう! インディジャパン」
「いつも僕にとっては最高のチャレンジだった。結果を残したい! その気持ちだけで本気のトライをさせてくれた。色々な人の顔が思い出される」
「4年間のチャレンジで、結果は一度も満足いくものではなかったけど、それ以上の物を与えてくれた。寂しく悔しいけど、もう終わったんだ。今は、感謝の気持ちしかない」
「ありがとう」