F1ボス、汚職事件で出廷か

2011年09月28日(水)

F1商業権の譲渡をめぐり多額の賄賂(わいろ)を受け取ったとして今年初めに逮捕され、現在も拘留中の元銀行家、ゲルハルト・グリブコウスキーの裁判が来月後半ついに始まる。

『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』によると、グリブコウスキーの裁判を10月24日(月)に開始するとドイツ・ミュンヘンの裁判所が決めたようだ。

さらに『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』紙は、この一連の事件への関与を疑われ、取り調べも受けているF1の最高権威者バーニー・エクレストンが、証言を行うために召喚される予定であると報じている。

エクレストン自身はこれまでも「悪いことはしていない」と一貫した立場を取っており、グリブコウスキーに脅迫されていたため約5,000万ドル(当時のレートで約40億円)にものぼる額を支払ったと主張している。しかし現時点での出廷に関しての明言は避け、「何か求められれば応じる」とだけエクレストンはコメントした。一方のグリブコウスキーは、エクレストンの証言内容を否定するとみられている。

また報道によれば、グリブコウスキーは「エクレストンの後任またはコンサルタントとして、F1で権力を持つという野心を持っていた」と検察側が述べるのではとも予想されており、裁判の行方にF1界の注目が集まっている。

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