ロータス・ルノーGPのレースドライバーとして3度のグランプリを経験したブルーノ・セナ。最もお気に入りのひとつという鈴鹿サーキットに戻ってくるのが待ち切れない様子だ。
Q:シンガポールGPの結果を自分ではどのように評価していますか?
セナ:とても前向きな結果だったと思うよ。まだまだ経験を積んでいく最中の僕にとって、ミスがなかったということはとても大きい。エンジニアたちと一丸となって取り組むということもどんどんうまくできるようになってきた。マリーナベイ・ストリート・サーキットはR31(ロータス・ルノーGPの2011年マシン)が得意とするコースではなかったけれど、以前よりもマシンに慣れてきている自分にも気づいたよ。チームの目指す方向性がきちんと認識できた。チームともマシンとも仲良く付き合うことができているから、次のレースも安心して楽しみにしていられる。
Q:3度のレースを経験して、他のドライバーたちとも同じラインに立てたと感じますか?
セナ:まだかな。他のドライバーたちのほうがずっと上を行っているし、僕よりも多くのレースを完走している。これまでに僕は3つの全く異なるサーキットを全く異なる状況下で走ってきて、次の鈴鹿サーキットも歴史的なコースでありながら僕には限られた経験と知識しかない。日々学んで、追いつこうとしているけれどやはり他のドライバーたちにはまだ及ばないよ。それにタイヤの扱い方もね。
Q:日本GPが開催される鈴鹿サーキットはあなたのお気に入りのひとつだと聞いています。
セナ:確かにお気に入りだよ。高速と中速のコーナーが混ざっていて、とても刺激的なコースだ。それに昔から変わらない伝統的なサーキットでもある。あのコースを走れることをとても楽しみにしているし、10位以内(ポイント獲得圏内)に自分の名前を載せられると思うよ。
Q:鈴鹿サーキットのほうがR31に適していますか?
セナ:そう確信しているよ。低速なマリーナベイ・ストリート・サーキットは僕たちにとって最悪だったし成績もあまり良くなかった。でも日本GPに向けて今進めているマシンの改良は大きな変化をもたらすと思う。2台そろってポイント獲得を目指すよ。僕たちの居るべき場所は10位以内さ。
Q:シーズンも終わりに近づいています。何か目標はありますか?
セナ:とにかくポイントを多く獲得すること。少しでもマシンをよくしていけば可能だと思う。それから現時点で僕たちよりも順位が下のチーム、特にフォース・インディアとの差を保持して追い抜かれないようにしなければいけない。もちろん、1つ上の順位にいるメルセデスGPとのポイント差を少しでも縮めることができればチームにとって追い風になるだろうね。でも一番重要なことは現在の5位という(コンストラクターズの)位置をキープしてライバルたちを抑えることだよ。