ビタリー・ペトロフ「鈴鹿は最も怖いコースのひとつ」

2011年10月02日(日)

日本GPの開催地となる鈴鹿サーキットは、前戦のシンガポールGPとは真逆とも言える高速サーキットだ。ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)も着々と準備を進めている。

Q:シンガポールGPの結果は満足のいくものではなかったようですね。

ペトロフ:難しい週末だったし、これまでの努力が結果につながらなくてがっかりしたよ。いつものような走りができなかった。これから最後の5レースで僕たちにできることをすべて出しきらなければいけない。

Q:シンガポールGPのあとはどのように過ごしたのですか? いちどイギリス(チームの本拠地)に帰ったのですか?

ペトロフ:すぐに帰ったよ。いつもどおりのトレーニングをこなして、ファクトリーに行ってエンジニアたちとシンガポールGPで何が起きたのかを話し合った。次の日本GPへの準備ももちろんしているよ。去年のデータももらったから、いろんな想定ができる。

Q:日本GPは楽しみですか? 鈴鹿サーキットは最も伝統的なサーキットのひとつですよね。

ペトロフ:鈴鹿は有名なだけでなく、高いドライビング技術を要するんだ。誰でも知っているサーキットだし、モータースポーツファンなら鈴鹿に惚れ込んでいるという人もいるだろう。まだ1度しか走ったことがないけれど、特別な体験だったよ。このコースはドライバーの実力を試すんだ。難しいしすごく速い。他のどのサーキットよりも4速以上のギアで走り抜ける高速コーナーの数が多いんだ。

ペトロフ:セクター1はすごいよ。S字カーブがまるでジェットコースターのようでGフォース(コーナーを曲がるときに身体が横へ持っていかれる遠心力)が両側からかかる。それにコーナーでは正確なラインを維持するのが難しい。1箇所でうまく曲がれないとほかのコーナーもうまくいかないんだ。

Q:日本GPはどのような走りをしたいですか?

ペトロフ:マシンがうまく走ってくれることをまず願うよ。なぜかというと自信を持つことが高速サーキットではとても大事なんだ。自信がないと周回のタイムにも影響がでる。それから鈴鹿サーキットはミスをする余裕もない。ランオフエリア(コースと観客席の間の舗装された空間)が少ないからすこしのミスであっという間にグラベル(砂利や土をしきつめたコース脇の空間で、はまってしまうと出られなくなることもある)、ということもありえる。

ペトロフ:たいていの場合、周りから見ている限りはドライバーがミスをしているのかはわかりづらいんだ。縁石にタイヤが乗りあげてランオフエリアに入ってもまたコースに戻ってくるからね。でも鈴鹿ではそう簡単にはいかないんだ。一つでもタイヤがはみ出せばそこで終了さ。最も怖いコースのひとつだよ。でもうまくいった時の達成感も格別なんだ。

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