2011年F1第15戦日本GPフリー走行2回目が、10月7日(金)の14時から90分間、鈴鹿サーキット(1周/5.807km)で行われ、日の丸仕様のヘルメットで日本GPを戦うジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は16番手だった。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は23℃、路面温度は37℃。セッションか始まると、各車が続々とコースイン。セッション開始直後から走行を開始し、目まぐるしく順位が入れ替わる。また、1回目のフリー走行でクラッシュしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)もコースインしている。
開始約15分の段階でトップは1分33秒854を記録したフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。しかし、その後にマーク・ウェバー(レッドブル)とアロンソがトップタイムの更新を連発。しかし、この2人がピットへ戻った段階でトップは1分33秒503のアロンソ。ウェバーは1分33秒782で2番手になっている。
開始約30分、ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)が1コーナーでコースオフ。タイヤバリアの直前でクルマは止まったものの、砂利が敷きつめられているグラベルにはまってしまった。しかし、コースマーシャルに押してもらってコース復帰。セナは親指を立ててマーシャルに感謝していた。
開始約40分、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がソフト側のタイヤで走行を開始。しかし、アルグエルスアリは途中でペースを緩めてしまった。その一方、フェリペ・マッサ(フェラーリ)もソフト側タイヤでコースイン。自身がハード側のタイヤで記録したタイムを約1.6秒更新する1分32秒448を記録してトップに。また、同じくソフト側タイヤを装着したビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)が2番手に浮上した。
開始約45分、8コーナーのデグナー1つ目でバリチェロがクラッシュ。バリチェロは、アウト側ギリギリからコーナーへ入ろうとしたが、左側のホイールをコース外に落としてしまい、スピンしてタイヤバリアに激突。しかし、クルマを降りたバリチェロは自力で歩いており、大きなケガはないと思われる。
残り約35分、左コーナーが2連続する13、14コーナーのスプーンで小林可夢偉(ザウバー)コースオフ。しかし、可夢偉はすぐにコースへ復帰し、ガレージへ戻った。また、1分32秒075を記録したアロンソがトップに変わっている。
残り約30分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分31秒901を記録してトップに。また、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)がデグナーでクルマを止めた。マルドナードはトラブルが発生したようで、自らコース外へ出てクルマを降りている。
残り約25分、可夢偉が超高速の左コーナー、130Rでバランスを崩してコースオフ。可夢偉はDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を作動させたまま130Rに進入し、アウト側の縁石でバランスを崩したが、どこにもクルマを当てることなくコースへ復帰することに成功し、そのまま走行を再開した。
その後、誰もバトンのタイムを上回れず、バトンが初日のトップに。可夢偉は、1分36秒038を記録して16番手で初日を終えた。
・【結果】日本GPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など