F1第15戦日本GP、レースレポート

2011年10月09日(日)

2011年F1第15戦日本GP決勝が、10月9日(日)の15時から鈴鹿サーキット(1周/5.807km)で行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が素早いピットストップを成功させて優勝。小林可夢偉(ザウバー)は13位だった。また、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が最年少でのF1連覇を確定させた。

レース開始時の天候は晴れ、気温24℃、路面温度は35℃。ポールポジションのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がうまくスタートを決めてトップで1コーナーへ入る中、7番手スタートの小林可夢偉(ザウバー)がスタートに失敗。可夢偉は1周目を終えた段階で12番手にまで後退した。

また、スタート直後にベッテルが2番手スタートのジェンソン・バトン(マクラーレン)をけん制し、イン側にクルマを寄せていった。これによりバトンは芝にタイヤを落としたほか、3番手スタートのルイス・ハミルトン(マクラーレン)に抜かれて3番手に後退している。

7周目を終えたあたりから、ハミルトンのペースが落ちる。8周目にはバトンがハミルトンを抜いて2番手へ。ハミルトンはその後急激にペースを落とし、この周回の終わりにピットへ入り、ソフト側タイヤを装着してコースへ戻った。次の周にはトップのベッテルもピットイン。ベッテルはソフト側のタイヤを装着。さらにその翌周、バトンとアロンソもピットへ戻ってソフト側のタイヤに交換した。

上位勢が1回目のピットストップを終えた段階で、トップはベッテル、2番手バトン、3番手アロンソとなった。上位勢と同じタイミングで可夢偉もピットストップを行い、13周目を終えた段階で15番手につけている。

16周目、昨年のように可夢偉がヘアピンでハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)を抜く。これで14番手に浮上した可夢偉の目の前には13番手のパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が。しかし、この周の終わりにマルドナードがピットへ入り、可夢偉は12番手に浮上した。

19周目終了時、ペースの落ちてきたベッテルが2回目のピットストップ。ここでもソフト側のタイヤを装着し、5番手でコースへ復帰。次の周にはバトンがタイヤ交換を行ったが、バトンはベッテルの前、4番手でコースへ。バトンがピットストップでベッテルを抜くことに成功した。

23周目までに上位勢は全車が2回目のピットストップを終了。トップはバトン、2番手ベッテル、3番手はアロンソとなっている。また、ピットストップのタイミングをずらしているクルマがいる関係で、可夢偉が入賞圏内の10番手まで順位を上げた。

24周目、セーフティカーが出動。数周前にマッサとハミルトンがシケイン手前で接触しており、その際にパーツがコース上に落ちていた。ハミルトンは、マッサがアウト側にいるにもかかわらず、クルマをアウト側へ寄せていってマッサと接触していた。また、7コーナーのダンロップにも破片が落ちており、そのためのセーフティカー導入だった。これを利用して中団グループの多くがピットイン。可夢偉もピットへ入り、ハード側のタイヤに交換し、13番手になっている。

28周目からレースが再開されると、バトンが一気にベッテルとの差を広げる。バトンはファステストラップを更新しながらベッテルを引き離していき、30周が終了した段階で両者の差は2.2秒になった。

33周目終了時にはベッテルがピットへ入り、ハード側のタイヤを装着してコースへ復帰。バトンは36周目に3回目のピットストップ。バトンもハード側のタイヤを装着し、ベッテルの前でコースへ戻った。37周目終了時にはアロンソがピットインし、アロンソもベッテルの前へ出ることに成功。3回目のタイヤ交換を行っていないシューマッハがトップだが、その後ろはバトン、アロンソ、ベッテルという順になった。

ベッテルは1コーナーでアロンソに仕掛けるが、なかなか抜くことができず。また、44周目が終了した段階で可夢偉は9番手にまで浮上している。45周目、ペースの落ちた可夢偉をエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が抜く。47周目にはビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)も可夢偉を抜いていった。これで可夢偉は11番手になっている。

レース終盤、アロンソがバトンを追い上げたものの、バトンを抜くことはできず、バトンが優勝した。また、ベッテルは3位に入ってF1連覇を確定。可夢偉は、最終的に13位でレースを終えた。

F1第15戦日本GP終了後ランキング
【結果】日本GP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など

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