ブルーノ・セナ「韓国では強さを取り戻せるはず」

2011年10月13日(木)

ロータス・ルノーGPのブルーノ・セナが、韓国インターナショナル・サーキットで行われる韓国GPに向けての意気込みを語った。

Q:日本でのレースはどのように総括できますか?

ブルーノ・セナ:鈴鹿でのレースは少しばかりつらいものだったよ。スタートでつまずいてしまった。第2コーナーでコースの外へ押し出されてしまい、それでいくつか順位を下げてしまったんだ。結局のところ、僕のクルマはビタリー(ペトロフ/チームメート)と同じようなパフォーマンスを発揮できていたようには感じられなかった。

セナ:少し攻めようとすると、クルマの挙動がとても不安定だった。それで何回かコースオフしてしまったんだ。そのせいで僕と同じようなペースで走っているクルマや、少し遅いクルマの後ろにつくことになってしまった。そしてもう彼らを抜くこともできなかったよ。

セナ:データを見たところ、レースを通じて車重が軽くなるにつれてダウンフォースの問題を少し抱えていたことが分かったんだ。高速サーキットでこうしたことは起きて欲しくないものだけどね。この週末で最も喜ばしいことのひとつは、フリー走行3回目でミスをしたものの、予選ではチームメートと同じラップタイムが出せていたことだ。これは前向きにとらえられることだと思っている。

セナ:チームは素晴らしい仕事をして、(フリー走行3回目で)僕がミスを犯してしまってから、とても短い時間でクルマを元通りにしてくれた。彼らのためにもQ3へ進出するという良い結果を残せてうれしかった。僕たちはチームとしてとてもうまく一緒にやっているし、すべてのレースにおいて、エンジニアやメカニックたちからいろんなことを学んでいる。

Q:フリー走行3回目でのミスから挽回(ばんかい)して、予選では素晴らしい走りを見せてくれましたが、こういうときはどのようにプレッシャーに対処しているのですか?

セナ:僕はチームがクルマを組み立て直す手伝いをしたよ。自分でブレーキを取り外したりしたんだ。ペダルは固かったけど、うまくやることができた。予選ではエリック(ブーリエ/チーム代表)から「何も考えずに運転しろ」と言われていたように、「頭をからっぽ」にする必要があった。そして、その通りにやった。もう失うものはなかったから、ただ攻めただけだ。クルマは十分にトップ10へ入れるものだと分かっていたし、それを達成することができた。

Q:次は韓国ですね。去年の思い出は何ですか?

セナ:去年の韓国GPでの思い出はあまりいいものではないね。フリー走行のとき、サスペンションにトラブルがあったし、雨でとても難しいレースになった。セーフティカーが入り、そして赤旗が出た。いろんなことが起こりすぎて新しいサーキットについて学ぶことはとても難しかったよ。今年また一からのスタートだね。

Q:サーキットの印象は?

セナ:難しいサーキットだね。ミスを犯しそうなところがたくさんあると思う。オフキャンバー(※)のコーナーがサーキットのいたるところにあるんだ。これはドライバーにとって本当につらいことだよ。

セナ:でも、それはどのドライバーにとっても同じだし、韓国では鈴鹿(のセッティング)を基本線として使うことができればいいなと思っている。それで金曜日(14日)の最初のセッションに出て行くよ。そこから少しずつ(タイムを)削って、予選と決勝にうまく合わせていきたい。

Q:鈴鹿と同等のダウンフォース、そして中速から高速のコーナーがいくつかありますが、これはR31(ロータス・ルノーGPのクルマ)に向いていると思いますか?

セナ:うん、そのはずだと思う。韓国では、低速コーナーからの加速がとても重要になる。でも舗装はとてもスムーズだし、サーキットのレイアウトもそうだけれど、僕たちがシンガポールで抱えたような問題は韓国では起こらないと思う。僕たちは強さを取り戻せるはずだし、シーズンの最後まで常にトップ10に入れるクルマにしなくてはいけない。

※オフキャンバーとは、路面がカーブの外周側に向かって傾いているコーナーのことをいう。このようなコーナーではクルマが遠心力で外側へふくらみやすい傾向になり、曲がりづらい状態(アンダーステア)になりやすく、理想的な走行ラインをはずさないように走行することが難しくなる。

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