2012年のF1タイトル奪還を目指すフェラーリが、着々と来季へ向けた開発を進めている。
フェラーリが最後にドライバー部門のタイトルを獲得したのは、キミ・ライコネンがチャンピオンになった2007年。チーム部門のタイトルからも、2008年を最後に遠ざかっている。
そして、今年もタイトル獲得を逃したことから、フェラーリはすでに今季型車の開発をやめ、来年へ向けた開発に集中。今週末の韓国GPでも、フリー走行中にフェラーリが来年に向けたフロントウイングをテストしていたと報じられている。
スペインやイタリアのメディアによると、フェラーリ社内では、2012年型車に「663」のコードナンバーをつけているとのこと。また、『Italiaracing(イタリアレーシング)』は、フェラーリが14日(金)にテストしたウイングは「レッドブルに着想を得たもの」だったという。
これまでの報道をまとめると、フェラーリの2012年型車はドライバーの着座位置が高くなる一方で全体的には低くまとまっており、ホイールベースと呼ばれる前輪と後輪の間隔が、今季よりも長くなるようだ。また、車体下部や後端でより効率的に空気を流すため、プルロッド・サスペンションがリアに採用されるとみられる。
プルロッドは、低重心下を図れるほか、空力面でも効率が良くなるとして、レッドブルが採用したことをきっかけに各チームへ広まっている。