山西康司が語る。F1韓国GPサポートレース2位の舞台裏

2011年10月24日(月)

先日開催されたF1韓国GPで、小林可夢偉(ザウバー)のほかにも、世界を相手に戦う日本人がいた。日本で人気のSUPER GTでも活躍している実力派の山西康司だ。F1韓国GPサポートレースへ突然のスポット参戦発表、そして周囲を驚かせたいきなりのポールポジション獲得、決勝でも2位という十分に誇れる成績を残した。そんな山西が韓国でのレースの様子を語ってくれた。

TopNews(TN):F1韓国GPサポートレースでもある「スーパーレース」へ突然の参戦発表でした。

山西:直前に参戦が決まり、韓国国際サーキットを シミュレーターで練習しました。僕にとって韓国での初レースでしたが、 事前の練習走行は30分が2回だけの計1時間。ぶっつけ本番で予選を迎えることとなりました。また、F1韓国GPのサポートレースだったため、非常にタイトなスケジュールでした。

TN:スポーツで大切な要素となるメンタル面はどうでしたか?

山西:久しぶりのレースでしたが、妙に落ち着いていましたし、 良い意味で気楽な要素はたくさんあったのでリラックスして望むことができました。予選ではトラブルが発生したため後半を走ることができず、緊迫しましたが、全体を通してみれば僕としてはごく自然に予選を走ることができており、リラックスして挑んだ結果、久しぶりのポールポジションを取ることができたと思います。

TN:決勝はどうでしたか?

山西:決勝はもっと楽に優勝できると思っていたのですが直前で決まったスポット参戦ということもあり、ローリングスタートのルールの違いを深く理解できていなかったため、 スタートして4位~5位にまで後退、 そこから追い抜いて2位まで上がりトップを追いかけることになりましたが、状況が変わったため決勝用の戦略も変更することにしました。また、レース序盤は車の特性を探りながら限界で走り、トップを追っていました。

山西:レース終盤にはトップにかなり接近する事ができたのですが、あとわずかで2位という結果になりました。予選でポールポジションを取った後の表情は間違いなく明るいものでしたが、 F1韓国GPと同じ表彰台に立ったレース後は、勝てると思っていたレースを2位で終えた悔しさでいっぱいでした。

TN:最後に、今回のレースで得たこと、そして気になる次のレースはいかがですか?

山西:今回この「スーパーレース」というシリーズを理解できたこと、そしていろいろ今まで見えなかったことも見えてきたことが 僕にとってとても重要なことでしたし、間違いなく今年で一番楽しい週末でした。 自分にとっての今年の“開幕戦”を本当に楽しめました。

山西:この参戦にあたり協力をしてくださった方々、御尽力くださった方々、 レース前に個人的なメッセージをくださった方々、 メディアの方々など本当にたくさんの方々に激励の言葉をいただき、 気持ちが高揚しましたし、レースを心底楽しめたことに、本当に自分は幸せ者だと感じました。 皆さまには心からお礼を申し上げます。 本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。

山西:このレースは、僕にとっての開幕戦でもあり最終戦となるかもしれませんが、来年のシーズン開幕が待ち遠しいです! これからも応援よろしくお願い致します。

[CJ HELLOTVSION SUPERRACE 第7戦]
10月15日(土) 予選
10月16日(日) 決勝 観客84,000人(主催者発表)

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