フェラーリへの移籍が報じられているニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)。そのロズベルグが、すでにフェラーリ本拠地を訪れていたという情報も出てきた。
このうわさはロズベルグの母国ケルンの地方紙『Express(エクスプレス)』が「関係者」の話として、ロズベルグがフェラーリへの移籍を「検討している」と報じたことに端を発する。
しかし、ロズベルグは所属チームのメルセデスGPと2012年までの契約を結んでおり、ロズベルグに代わってフェラーリでのシートを失うとされているフェリペ・マッサの契約も2012年末までとなっている。
だが、ロズベルグは(メルセデスGPとの契約に)「ある特定の状況下において、チームとの契約を早期終了できる条項を盛り込んでいる」と『Bild(ビルト)』が伝えた。
インドGP終了後にロズベルグは、明らかにチームメートのシューマッハが有利になるようなレース戦略を公然と批判していた。
同時に、『Express(エクスプレス)』はフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長がインドGPでのフェリペ・マッサの走りに落胆を見せていたとも報じている。マッサはルイス・ハミルトン(マクラーレン)と接触したほか、同じようなミスを2回繰り返し、サスペンションを壊してリタイアしている。
前述以外の関係者も「インドGPの前の週、ロズベルグはマラネロ(フェラーリの本拠地)に姿を見せた。フェラーリはロズベルグ加入を望んでいる」と明かした。
来季もメルセデスGPから参戦するかを問われたロズベルグは次のように応じた。「それについては何も言いたくない」
「僕たちは長期の協力体制について話し合っているんだ」
ロズベルグの言う「僕たち」とは、フェラーリとロズベルグのことなのだろうか? かつてF1でチーム代表を務めた経験を持つ『BBC』のF1解説担当であるエディ・ジョーダンも、マッサは危機感を持つべきだと警鐘を鳴らす。
「他に才能あるドライバーはたくさんいるのだから、マッサは気をつけるべきだね」
「マッサには契約があるが、F1では確実なものなど何もない」