ヴァージンが、リザーブドライバーのロバート・ウィッケンズをアブダビGP(11月13日決勝)の金曜日フリー走行に出走させることを発表した。ウィッケンズは、2011年のワールド・シリーズ・バイ・ルノー(フォーミュラ・ルノー・3.5シリーズ)を制し、好成績を認められて今回の参加が決まった。
ウィッケンズのフォーミュラ・ルノー・3.5シリーズの参戦はヴァージンのスポンサー兼チーム株主であるマルシャが支援しており、今季、見事タイトルを獲得したウィッケンズのF1フリー走行参加を決定したのも同社だ。ウィッケンズにとって、グランプリが開催される週末に走る貴重な機会となる。
ウィッケンズは9月にもイタリアのバイラノにある直線コースでテスト走行を行い、ヴァージンが空力系システムを評価しデータを集約した際にも一役買っている。アブダビGPフリー走行でのウィッケンズの役目は、このバイラノでのテストの続きとなるが、グランプリという場で決勝のレース展開をも左右しかねないフィードバックをチームスタッフに直接提供するという重要なものになる。
フリー走行の行われる11月11日(金)、ウィッケンズはジェローム・ダンブロシオ(レースドライバー)に代わってカーナンバー25のマシンに乗り出走する。ダンブロシオは午後のセッションから参加することになっている。
出走が決まったウィッケンズは次のように語っている。「グランプリという特別な環境でアブダビのようなサーキットを走れるなんて、とてもワクワクしているよ。今シーズンは物事がどんどん順調に進んで、マルシャのサポートにはいくら感謝をしても足りないくらいだ。バイラノでのテストは僕にとってよい基礎となってくれたと思う。フリー走行で走るということは僕のキャリアにおける次の大きなステップだ。僕からのフィードバックがチームにとってプラスの結果につながることを強く願っているよ」